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ありのままの私で戦うために。
“女性”として社会の中で強く生きていくために
私は手に職をつけることを選びました。
この「セラピスト」という仕事は
様々なジャンルが細かく分かれていく職種ですが
私が手にした”美容”の分野においては
国家資格のいらない。
自宅の一室からでも始めることができる
女性や母親が、変わらぬ環境下の中でも挑戦できる
仕事の一つでもありました。
最初、子供が幼い間は本業である
ウェディングプランナーの仕事を休んで
「また復帰すればいい」と、そう考えていましたが…
子供を産み、復帰した職場に
私の居場所はもちろんのこと、
キャリアなどの何処にもありませんでした。
決して悪いことをした訳ではないのに
家庭や子供を持った女性は
仕事をする現場において
責任ある仕事を任せてもらえない…
でも、反対のことを言えば、
責任ある仕事をやり遂げる「情熱」よりも
子供や家庭を守る「母性」の方が
産後は上回ることも事実で…
本能的に
情熱よりも母性が勝るからこそ
女性はどうしても一つの仕事を継続することが
難しい存在でもあると思っています。
まずは自立すること。
「心」の何処かでは
仕事にもう一度情熱を注ぎたいと思っているのに
「頭」の片隅では
家族や子供との時間を大切にしたい…と
二つの感情が激しく拮抗するのです。
そんな状態では
雇う側も子育て中の女性を対等に扱うのは
とても難しいことは一目瞭然です。
となると、対等に社会の中で活躍し続けるには
どうしたら良いのか…？
答えは一つ。
「自立をすること」だと、私は思います。
環境に不平不満を言っても
所詮他人のことなど解りません。
同じ立場に立つまでは理解できないことの方が多い。
そんな社会の中で強く生き抜くには
経済的な自立をすること。
それは当然「精神的自立」の先にあります。
“仕事と家庭の両立”は
もはや働く女性全員のテーマであり
課題なのではないかと思うほどに
誰もが例外ではなく…
誰もがある時から向き合うことです。
そういう女性の心と体の葛藤を
上手にコントロールするためにも
働く自分自身を好きになれることや
美しく磨けること…
同じように悩む人に寄り添うこと
助けになり、役に立てる仕事をすることは
社会の中で居場所を生み出して
「こんな私でも誰かの役に立てる」…
そんな自信を生み出す自己肯定感の育成。
どれだけ稼いでも。
どれだけ豊かな暮らしをしても。
結局は「心」が満たされなければ
何も無かったことと同じです。
私は「手に職を持つこと」は
女性が社会の中で一つの役割を知り
限られた時間や環境、背負った荷物の重み以上に
自分自身にも
「価値がある」と知るために必要な
自己肯定感を育てる大切な技術である、と。
それが美容の仕事ならば、尚更
国家資格がなくてもできる仕事があります。
私はその仕事に「セラピスト」を選んだ —
それだけのことです。
看護師の母に憧れて。
だけど環境や勉強で挫折をして
夢を諦めた過去を見つめ直した時、
私が女性であるからこそ
出来る仕事と本気で向き合うことで
男性と肩を並べて
無理に強くならなくても
相手の痛みが分かる柔らかい心のまま
私らしく、働くことに人生を掛けてみたい。
誰と比べることなく
過去の私と向き合い続けることは
セラピストとして働き資金を得ること以上に
自分一人で立てる強さや
その可能性を知るための最高の「経験値」。
女性だからこそできる
“人と地域が共に美しくなる仕事 “を
私は生み出し続けたいのです。
みんなのために
そして、大切な私のために。
こんな私を目標にしてくれた
沢山の生徒さんやお客様のためにも…
この仕事を続けたい。
私はセラピストという仕事をしているのではなく
セラピストという生き方をしたい。
だからこそ —
つづく。
– 坂田まこと
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