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雇用するとは、人生を背負うこと

 

今年初めて
4年の経営を経て
社員が入社しました。

 

 

これまで私は
社員を雇えなかった訳ではなく
「雇う勇気」がありませんでした。

 

 

ただ、認めて欲しかっただけ

 

私は昔働いていた勤務先での
トラウマを抱えていました。

 

雇用契約も結んでもらえない
8時間で帰れない、休憩も取れない
480分連続して休めない
22時以降の労働に給与加算も無い
無給の期間があった
辞めると言うと最低賃金に下げられる、など…

 

私に〈天職〉を与えてくれた職場でしたが
美容業界の闇を目の当たりにしたことで

純粋に働くだけでは
社会で平等に扱ってもらえない実態に
心と体を壊してしまいました。

 

 

胃潰瘍は2度経験し
拒食過食を繰り返し

最終的には左耳の急性難聴が悪化して
それから左耳があまり聞こえなくなりました。

 

 

人に触れることが
恋しくなる仕事なのに
「人に触れることが辛くなる」なんて。

 

 

そんな世界ではお客様を変えるなんてことは
できないはずなのに…

 

その時のトラウマが
自分が会社を作る時にも忘れられなくて

「もし私が雇うことで
その子の人生が大きく変化したり
心や体に一生の傷が残ったらどうしよう」
臆病になっていました。

 

 

今年、4年間で初めて
独りで働いてきて限界を超えそうになり
そうしたら仲間たちがスクールの中で集まり

未熟な私に手を差し伸べてくれたことに
私は今でもとても感謝をしているのです。

 

 

 

あの日あの時
お店に残って手伝ってくれたこと。

私はあの時の皆んなの姿を
忘れられないのです。

 

 

 

 

だからこそ
いつもどうしたら
私みたいなトラウマを抱える事なく
「人に優しくする仕事を
心から楽しめる職場にするか」
考えるようになりました。

 

 

もちろん綺麗事だけでは
会社は生き残れません。

 

コロナの時代になり
多くの経営者は
孤独と危機感に心が蝕まれました。

私も誹謗中傷を受け
何度辞めてしまおうと思ったことか…

 

怖いのはコロナよりも
人間の方だったかもしれません。

 

 

 

そんな中でも辞めずに残ってくれたスタッフに
何を返していこうか。
独りでは何も出来ないことを
私達経営者は知っているのです。

 

 

私のお店は
一店舗に一社員、一アルバイトが働いています。

 

残業にならないように
社員は自分の仕事量を管理して

自分で面接した
相性の合うアルバイトのシフトを管理し
負担軽減を自由にできるように
指導するようになりました。

 

 

私は才能や環境や年齢は
あまり採用基準に入れていません。

「気質が柔軟な人」を選んでいます。

 

柔軟で思いやりがある子であれば
苦手なことは育てることもできるし
スタッフ同士の不穏な空気感も生み出しません。

 

そして
セラピストの社会的地位を上げるためにも
月収も上げてあげたいし
ボーナスも用意してあげたい。

 

その為に無駄な人件費を無計画に使うよりも
個人それぞれのスキルを
底上げする研修を行って

能力を伸ばし
効率を上げて給与を貰ってほしい。

 

 

 

環境が変わったり
しんどくなった時は
アルバイトの時間を伸ばす事も社員の自由です。

 

 

自分が固定給をあげたいのであれば
素直に相談して
条件に合うスキルを身につけ
自分の雇用環境を整える努力が出来るように。

 

 

一つ一つ、教えていくしかないのです。

 

だって経営者と雇用者は
どれだけ交わろうとも
全く同じ景色を見続けることは
決して出来ないからです。

経営者には経営者
現場には現場のやるべきことがある。

 

 

だけどそれでも
同じ夢は目指せるし
同志になることができます。

 

 

勝手に「どうせ分からないでしょ」
お互いに壁を作らずに
まずはきちんと目を見て話し合うこと。

 

愛情があるなら尚更
逃げずに相手のことを第一に考え
お互いの立場を理解し合い向き合うこと。

 

 

一方的な感情や意見を持つのではなく
「私ならどう考えるか」

本心に手を当てて
真っ直ぐ前を向ける力を身に付けること。

 

それが互いにできれば
絶対に傷つけ合う職場にはならないのです。

 

 

 

〈会社に大切にされている〉
そういう感情は
一番必要だと思うんですね。

 

 

私が正社員として働いていた時に
欲しかった物は
給与でも休みでも無く
本当は愛情だったのかもしれません。

 

ただ、努力を認めてほしかったのかもしれません。

 

 

その経験は
その後独立しても忘れる事はありません。

 

 

そういう記憶を残せる
上司でありたいと思います。

どうせ一緒に働くなら
私だってスタッフから
愛されていたいと思うのです。

 

 

 

 

 

幾度となく環境が変わろうとも

 

だからこそ

スタッフがいつでも結婚できるように。
スタッフがいつでも子供を産めるように。

 

 

経営者と、社員と、アルバイト。

 

それぞれ立場は違えど責務は一緒です。
同じ会社で同じ夢を目指すのです。

 

 

みんな〈女性〉だからこそ
環境が変わっても差別されない
平等な職場を保障してあげることが

女性が女性らしく
持続的に働き続けられる
本質的な仕組みづくりだと信じています。

 

 

私たちのエステサロンは
週休2日、17時閉店です。

定時に上がっても
文句を言う上司も眉を顰める先輩も
ここには居ません。

 

お客様に対してだけでなく
スタッフ同士が1番に思いやりを持って
働いてくれるなら、誰も咎めません。

むしろそれは、労働者の権利なのです。

 

 

そして週休2日、17時閉店でも
会社は常に売り上げを伸ばし続け
今期はグループ売り上げが2億円に達します。

 

それは私たち全員が
エステの技術だけに留まらず
これまでしたことがない仕事にも
意欲的に挑戦し

多種多様なビジネスの仕組みを
今もこうして作り続けてきたから。

 

 

明日誰かが妊娠して
一時的に抜けたとしても

私たちの会社は
売り上げが落ちることはないし

誰一人として
女性として仕方のない環境の変化
咎める人は社内にはいないのです。

 

 

それは「スタッフの心を育てる」ことから始まり
会社も「スタッフを大切にする」ことへ。

きっとすごく大切なこと。

 

 

美容業界で
特にエステサロンの現場は
「女性が主力」の現場です。

 

女性が持続可能な勤務が
出来るようにならない限り
本質の高いサービスはできないと思っています。

 

 

私たち株式会社オーガニックマザーライフ
一般社団法人
日本オーガニックビューティ
セラピスト協会のスタッフ達は

雇用関係と言うよりも
「好きな職場で一緒に
働いているだけのフラットな関係性」
築けるよう、日々努力を重ね続けます。

 

 

誰も傷つくことがないように。
誰も悲しむことがないように。

 

 

 

そんな職場や学校に
多くの自然派美容家が集まり

人と地域に優しい仕事に
就いてくれることを祈って
私たちは5人で挑戦し続けます。

 

 

泣きたいのは私の方なのに
泣いてくれたスタッフに、感謝。

 

ほんと、泣き虫なんだから。

 

坂田まこと

 

 

 

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