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感謝を伝える日に
私はもうすぐ30歳になります。
少しでも、私は大人に近づけたんでしょうか。
長い長い20代の旅が終わると思うと
出口の見えない
延々と続く果てしない道のりに
やっと少しだけ
明るい光が見えたような気がします。
19歳で母になり
赤子を抱いて迎えた成人式から、10年。
友人も家族もいない
東京に嫁いでから、10年。
自分を見失う程の肌疾患に
見舞われてから、10年。
私は少しでも
人の痛みが分かる優しい人間に
なれたのでしょうか。
母親にも社会人にも成り切れず
周りに認められたくて
無我夢中で働いた20代は
社会の中で居場所を見失った私に
確かな居場所を見つけてくれたこと。
本当に幸せだと思っています。
多くの人が
〈好きな事を仕事にする〉ことが出来ずに
踠き苦しむ中で
私は10年の月日で
こうして此処に生きられる事に感謝しています。
そして、認められたい人に
認めてもらえるだけで
私は何倍も強くなれると知りました。
「あなたは変わっているね」
そう幼い頃から言われ続けて
ずっと自分は何者なのか
分からないでいました。
大人になるに連れて
〈特殊な才能〉が
一つの障害であることが分かり
でもそれは娘も同じで
これは二人で助け合って
生きていくしかないと
腹を括った25歳の時。
一つ一つを手探りで
2人で乗り越えてきたんです。
今思い返せば
声を上げて逃げ出してしまえば
どれだけ楽だったか分かりません。
今こうして自分の居場所を探す中で
寄り添い歩み寄ってくれる
仲間や家族がいてくれること。
それは、特殊な人と呼ばれ続けた私の周りが
少数派から多数派になって
普通の人になるきっかけをくれる。
これから私は、30歳を迎えて
少しづつ柔らかくなっていくんだと思います。
20代はとにかく毎日が必死でした。
思い出せないくらいに。
抱えきれない重い命に
何度も挫けそうに成りながら
それでも一人で生きていく道を選んで
そして親にも社会人にも
女にも成り切れなかった〈名前のない私〉に
名前と役割を与えてあげる作業に
向き合わなければなりません。
これからはゆっくり輪郭をなぞりながら
社会の中で少しでも
生きやすくなる様に
「守ってあげる」
…そんな作業に移り行くのです。
少しでも、私を、娘を、彼を
社会の中から
理解して守ってあげたい。
寄り添ってあげたい。
少しづつ
欠けてしまったピースを並び替えて
揃えて綺麗に整えて
誰よりも丈夫な額縁を付けて。
人とは少し違ったその個性をゆっくり整えて
少数派の中でも
自分らしく生きていける環境を
与えてあげたいのです。
ただ懸命に走り続けた10年間で
私を支えてくれた
全ての人達と家族に感謝を伝える日を
私は〈誕生日〉と呼びます。
誰かに生まれた事を
お祝いしてもらう日ではありません。
生まれてからこの日までを
共に生きてくれた大切な人達に
「ありがとう」を伝える日です。
未熟な私を信じてくれた人達に
これから恩返しをしていかなくてはなりません。
出来ることを、やりましょう。
目の前にいる人を、大切にしましょう。
当たり前にあることを、磨いていきましょう。
それが「大人になる」ための道だとして。
坂田まこと
私の半生が自叙伝になりました。
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