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傷つくほどに、美しくなれる
例えば
傷つくほどに美しくなれるとして。
人は生きていたら、何度でも傷つき
人を傷つけて生きている。
傷つけ合うことで自分の存在価値を確かめ合い
誰も秀でることなく
平等に頭を揃えていることが
美学のように勘違いをする。
本当は皆んなが個性的でいいのに
どうして私たちは
変わっていることを否定し合うんだろう。
私は昔から「変わってるね」と
言われることが多かった。
今でも随分と噂をされるらしいが
正直どんな噂かすら本人には届かない。
つまり、それは本人に
届く必要が無いほどに
大したことは無いということ。
その度に思うことがある。
果たして、私は何者なのか。
何と比較され、何が違うのか
幼かった私にはさっぱり分からなかった。
でも大人達はいつも私を変わっていると言う。
特殊な人、変わっている人、不思議な人。
それはとても個性的で美しいことを
本当は皆んな知っていて
見て見ぬふりをしているのです。
誰かと違って個性的なことは
とても素晴らしいことなのに
他と違うだけで目立ってしまったり
嫌味を言われたり
裏で陰口を言われたりする。
でも多くのことは〈勘違い〉で
噂をする相手にも悪気がなかったりする。
そんな中で、私はこんなことを学びました。
「多くの傷付け合いは
勘違いや思い込みから生まれている」こと。
多くの人は、相手を勝手に決めつけたり
思い込みから悟ったりする。
でも多くの場合は勘違いや思い込みで
傷つけた側も傷つけられた側も
コミニケーション不足から
生まれるすれ違いだけだったりする。
むしろその確率の方が遥かに高くって。
だから私はいつも太平洋みたいに
穏やかな気持ちで物事を
捉えるのようになった。
細かい事は気にしないし
人の失敗も許せるようになった。
多くのことに執着せず
「なるようになる」と言う言葉を
胸に生きるようになっていった。
そして何よりも
小さな事柄に一喜一憂することが
本当に無駄な時間に思えるようになった。
人前に立つ、と言う仕事は
人気税と言う名の批判と評価が少なからず
付き纏うものです。
でもそんな事は
多くはお互いの勘違いや
思い込みから生まれていて
気にすることの方が無意味だったりする。
「なるようになる」と思えば
どんな事も押し寄せて
自然に引いていく波のように
当たり前に感じるようになる。
起きた物事全てを
冷静に受け入れてみる。
周りの意見だけが真実ではなく
自分の目で見たものを事実と信じてもいい。
「死ぬ事以外は、かすり傷」と言うでしょう?
その通りで
多くの傷付け合いは
長い長い人生においては
〈かすり傷〉でしかないのです。
その傷をいつまでも
眺めて瘡蓋を自分でめくったりするから
いつまでも痛いのです。
そんな傷は、かすり傷。
放っておけば自然に癒えて
無かったことになる。
いつまでも気にして
自分自身を傷つける人生なんてもったいない。
どんな人でも「仕方ない人ね」と
許せるようになると
もうどんな事でも大した事ではない。
皆んな時には間違うし
皆んな時には感情をぶつけ合う生き物だから
仕方ないのです。
傷つけ続けるのは「自分自身」。
まずは自分で自分を傷つけることから
卒業してみてはどうか。
何事からも執着を無くすだけで
多くの瘡蓋は自然と癒えて
綺麗になるってこと。
人の美しさなんて、その人それぞれ。
比べることがすでに、くだらないことなのだ。
私の半生が自叙伝になりました。
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