好きなように生きて、笑って。
あるとき
大切な人から、こう言われたんです。
「あなたがこの場所で
誰にも邪魔されず、誰にも否定されず
好きなように生きて、笑っていてくれたなら
それが私の幸せです」と。
当時はあまりにも毎日が懸命すぎて
そんな悠長なことを
言っていられなくて
周りの雑音があまりにも煩くて
真っ直ぐにその言葉を
信じることができなくて
心ない一言に簡単に自信を無くしたりして
本当に、馬鹿だったと思う。
今思えば
私の幸せは、そんなもんだったんです。
大きな富がなくても
大きな名誉がなくても
そこに女性としての
「当たり前の幸せ」が無かったとしても
私は、わたし。
それだけで良かったのに。
周りが信用できなかったんじゃない。
周りに頼れる人がいなかったんじゃない。
多くの人が私の夢に手を添えて
応援してくれていたのに
そんな私を自分が自分で否定して
あまりにも辛い経験が重なりすぎて
そんな優しさを与えてもらえる
「自分のこと」を信じられなかったこと。
またこれも、全部嘘なんじゃないか。
騙されているんじゃないか。
そう思ったら
「人の優しさ」を
ただ真っ直ぐにが受け取れなくなっていって
逃げていたこと。
ずっとそれが気がつけなくて
苦しい環境の中で
いつも息継ぎのタイミングを
間違えてばかりだったこと —
人はどうして
つまづいて、すりむいて
初めて「痛み」を知るんでしょうか。
どうして「生きてる」って
気づくんでしょうか。
転ぶ前に手を付けば
傷付かずに済んだのに
人はやっぱり痛みに鈍感だから
自分で自分を傷つけて
初めて自分や相手を
知っていくんだと学びました。
私が生きやすくて
ちゃんと呼吸ができて
好きなように生きて、笑っていられる場所を
最初からその人も望んでいたのに
私はその先の未来にばかり
不安を抱いていたんです。
4月に仲間達と作った
「薬草の箱庭」で植物に触れていたら
自然と涙が溢れてきて
ふと、そんな昔の言葉を思い出してしまいました。
あの辛い時間があったから
今の私が、いるんです。
あの悲しい時間があったから
今の私が、あるんです。
もう周りの声も評価も気にしないで
娘と仲間とお客様のために
自分の好きなように物作りをして
自分の好きなように、何処へでも飛んでいけるとして。
ちゃんとこの場所で
良い物語が紡げるようになったら
心から「ありがとう」って
あの人に伝えにいかなくちゃ。
周りは笑うかもしれないけど
私はそれでも大真面目に
ただ真っ直ぐに
この世界で頑張るって決めたんですから
いいんです。
最後はちゃんと、自分の足で立つんです。
だから、心配しないでください。
もう、誰かのために
泣いたりしませんから。
そんな、私ですら気がつけなかった
「小さな幸せ」を
教えてくれたことに、ありがとう。
生きていて本当によかった。
この場所とこの仕事に出会えて本当によかった。
みんなで物語を紡ごう
晴天の宮崎でした。
いつも宮崎は雨ばかりだったのに
ここ最近はずっと晴天で
背中を強く押されているような気がした
今回の宮崎入り。
もうここに通い始めて1年と3ヶ月。
まさか此処まで
この土地を好きになれるなんて
思っていませんでした。
この日は
ORGANIC MOTHER HOUSE®︎
– 植物調合美容研究所 -にて
「植物調合士™️資格講座」という名の
オーガニック化粧品の
手づくりコスメの講座を行いました。
ORGANIC MOTHER HOUSE®︎
– 植物調合美容研究所 – とは
地元にある特産物や農産物の残渣
自家栽培の薬草などを用いて
社会性と有機性の高いオーガニック化粧品作りを
関東、関西、九州でお伝えしています。
今日も宮崎に住まう女性達が集まり
地元の素材を用いて
様々な植物化粧品を手作りしては
薬草の箱庭に素足のまま飛び出して
「楽しい!」と笑顔で話しながら
夢中になって写真を撮る姿を見ていると
本来、私はこう言う仕事をしたかったんだなぁと。
セラピストになって
誰かの助けになったり
誰かを喜ばせる仕事をしたい、と
原点に振り返るような気持ちになりました。
全て無農薬栽培、自然栽培。
宮崎の大自然には美容資源が溢れています。
この日はまず
自分が作りたい
オーガニック化粧品の処方作りから始まりました。
「自分の手で生み出す作業」は
幾つにもなっても、夢中になれるもの。
大人になると
「しなければならないこと」が
あまりにも多すぎて
「したいこと」にだけ
夢中になれる時間って
限られてしまいますからね。
この日は子育て中のメンバーが
見事揃ったので
「この5時間だけは」と言わんばかりに
好きなことに夢中になりました。
処方作りは
初めての経験だったと思います。
でもオーガニック化粧品には
ケミカル化粧品ほどの
特別な石油系化学薬品や加工技術を必要しない
シンプルなものが多いので
それはまるで料理をするような
そんな感覚で
女性が女性にため物作りをするのが
一番だと気づきました。
此処では
その自分なりの感性を磨いていただき
出来ることならブランド名を付けて
レシピ通りに作るのではなく
その場になる素材や庭に咲いている
植物たちをその場で加工して
「化粧品を作る」という面白い発想を伝えていきたい。
この日は薬草の箱庭からレモングラスを採取し
女性達だけで大型蒸留機を動かして
新鮮なレモングラス芳香蒸留水を採りました。
近々ボトル入りのフラワーウォーターの販売も
始まりますね、お楽しみに。
次回の新作の芳香蒸留水は全て宮崎県産。
ネロリ、ダマスククローズ
レモングラス、蓬、ティートリーです。
庭先にある
レモングラスも月桃も蓬も
丁寧に加工すれば自然な形で
化粧品の原料へと変化していきます。
その過程が面白くて
皆に知って欲しくて
この講座を始めました。
本来女性で動かすには
到底不可能なサイズでもある
この大型の植物蒸留機ですが
地元の職人さんたちの優しさで
女性でも動かしやすい
クレーンや取手を付けていただき
このオリジナルの蒸留気が完成しました。
世界に一つだけ、私だけの蒸留機です。
この機会は宮崎の地元で取り組む
溶接工の皆さんと
一緒に創り上げている一号機です。
今回に宮崎では、一緒に食事をして
この蒸留機の未来を
一緒に語り合いました。
技術や知識を囲うことなく
出来るだけ手に取りやすい価格で
色んな地域や農村に、提供していくのが夢。
その土地で
女性や子供たちの雇用を作り
農村地や限界集落にこの機械を使って
「生きがい」を作ることが私の使命です。
自分だけで独占しようなんて
これっぽっちも思っていません。
そもそも、私だけのものでもありません。
いつか色んな地域で
女性や子供たちの仕事を
この機械で作れたら、という私と彼らの想いが
詰まっています。
興味のある方は
試験蒸留や機械のリースも可能です。
ぜひご相談ください。
お庭にたくさん咲いていたセージは
葉と茎と花に分けて
乾燥機にかけます。
この色素を使って
スクラブの色付けを行うのです。
実際に自然の中から
みんなで化粧品の原料になるものを探す
そんな作業から始められるのは
宮崎での植物調合士講座だけです。
今後これらはツアーとして
一泊二日で受講できるようになっていきます。
遠方の方でも
一泊二日で
自分を見つめ直すいい機会に。
植物に触れていると
自然と優しくなれるんですよ。
体験してほしいですね。
ぜひ、年が明けてまた暖かくなった頃
ORGANIC MOTHER HOUSE®︎
– 植物調合美容研究所 –へ
遊びに来て下さいね。
一泊二日で
「植物調合士™️」資格を取得できる
エシカルコスメティックツーリズムは
春先暖かくなる
3月12-13日に初開催されます。
お楽しみに。
春からは都心の専門学校生や
通信学校生のインターンも始まります。
– 学びながら、働ける場所へ。
多様性のあるマイノリティな人達と
面白い物語作りに挑戦していきたい。
また明日も、続きを記事に綴ります。
坂田まこと
私の半生が自叙伝になりました。
2022.6.20新刊「傷つくほどに美しくなれる」
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