きちんとした知識で
本当の癒しと共に
身体の不調を取り除けるようになりたい。
現場で育ったセラピストである私にとっても
「解剖生理学のこと」を学ぶと
まだまだ知らないことが
たくさんあることに気付かされます。
はじめはトリートメントのお客様だった
野口ゆりえさん。
彼女は作業療法士として
様々なセミナーに登壇し
理学療法士さんや同業者とグループを組み
活動しています。
整体サロンを流山市の自宅で営みながら
女性の不調と向き合って来た
私と同じ
フリーランスのセラピスト。
■■ ゆあボディケアサロンYUR ■■
彼女自身、アトピーや繰り返す腰の痛みと
向き合い続けてきました。
私も彼女もそうですが
サロンを開くときに
「助けてあげたい人」が明確でした。
私は心と肌の疾患に悩む人の力になりたくて。
彼女は女性不調を抱える人の力になりたくて。
それぞれ力になりたいお客様が明確だから
それに適したサービスを
提供できていると思っています。
その中でもやっぱりセラピストとして
必要不可欠なのは
「解剖生理学の知識」
学校で習うものばかりではなく
「セラピストが知っておきたい」解剖生理学の知識。
トリートメントで出会ってから
すっかり2人で話が盛り上がり(^ ^)
野口ゆりえ先生に
独立支援型のオーガニックトリートメントスクール
COTTON HOUSEのメンバーに向けて
セラピストスキルアップ講座を開講していただきました。
それも4部構成で、もちろん無償提供です。
コットンハウスのセラピストには
より深い知識を知っていてほしいからです。
******************
講座1日目
・自己紹介・Australiaの経験・独立の経緯
・セラピストとして必要なこと
・解剖生理学(骨・筋・皮膚)
・なぜ足がつる?対処法
・オイルマッサージの効果・ニーズ
・マッサージの種類・使い分け
・なぜ筋肉は凝るのか?対処法
・リスク管理(衛生・感染)
・問診の重要性
講座2日目
・タッチ、手の作り方
・セラピストの姿勢の作り方
・クライアントの姿勢の作り方
・筋肉の触診
・トリガーポイント療法とは?
・各筋肉のトリガーポイント
講座3日目
・筋膜リリースとは?
・各筋肉の筋膜リリース
・子宮美人ヨガ→セラピストの体の作り方
→自律神経の話 →呼吸法 →女性ホルモンの話
講座4日目
・ストレッチとは?
・各筋肉のストレッチ
・アトピーの話
・復習
***************************
などなど、盛りだくさん!!!
野口さんは
もともとサロンのトリートメントに来てくださっていて
そこから仲間になり
共にセラピストスキルアップの講座を作り上げて来ました。
こう言った出逢いは多くあります。
セラピストさんがお客様として来ることは
少なくありません。
この日参加した
セラピストの悩みや求めているものは
以下の内容でした。
心地よい空間作り
カウンセリング能力
話を聞けるようになりたい
こころのデトックスが出来るようになること
肩こりむくみを熟知すること
身体の不調にたいして知識があること
お客様の悩みを聞き出すこと
また会いたいと思われるセラピストになりたい
お客様に対するこころ
あとを癒すことに特化したサロンを作りたい
心から癒される場所つくり
知識がないとカウンセリングができない
自分の精神的なところで共感できる人でありたい
理論の裏付けがほしい
【相手のためだけではなく、自分のためにも働く】
セラピストの体は、メンタル要素が整うことが大切と
わたしも彼女も考えます。
でないと、相手に癒しは与えてあげられない。
彼女はいろんな視点から
セラピストのスキルアップを伝えてくださいましたよ。
■その手が一番の商売道具屋、という考え方■
セラピストの【手】を作るということ。
その手から伝わるものを大切にしたい。
実は手をさすることで、手を柔らかく使える。
セラピストは【体づくり】が命です。
解剖生理学を知ることで
自分の体もお客様の体も知ることができる。
■セラピストは呼吸も大切■
呼吸数は1日28000回と呼ばれている。
浅かったら、苦しいですよね。
呼吸って血流の関係もあるので、浅いより深い方が良くて
例えば子供がゲームしている時は
浅くなっていたりします。
呼吸を意識することは大切。
これはセラピストも、お客様も同様です。
解剖生理学を覚えてお客様に生かすだけでなく
自分の体にも生かしていく…重要です!
深呼吸をするだけでも、人は脱力する。
1日の中で何回でもいいから脱力することで
筋肉が緩みリラックスするのです。
呼吸は自律神経系を整えてくれますね。
肩こりの人は手が硬い兆候があり
手の硬さが、肩に伝わってくる。
実は、「肩こりの原因は肩にない」ってご存知?
目や骨盤やふくらはぎ、など。
身体の全体を見なくては改善しないのです。
■解剖生理学がセラピストに何故必要なのか?■
何よりも、解剖生理学を知ったら
まずは内観することが大切。
自分の体のことを知らないと勿体無いでしょう?
でないと、人の体を知ることは出来ないもの。
解剖生理学はセラピストとして必須項目。
何故なら、身体に、しかも素肌に触れるから。
こんなことまで学びました。
■人間の大人の骨の数は206個、子供の骨の数は305個■
16歳から融合し始めて
30歳にくらいに完全融合していくそう。
※骨
癒合年齢は各骨で異なります。
((今回例を挙げたのは、骨盤の寛骨部分のお話))
子どもの頃の激しい運動は大きく体を変えることがある。
子ども頃はあまりケアをしないし
筋肉でカバーしているから気づかない。
どんな年齢でも、身体を酷使したらケアすることが必須。
■骨の役割とは■
支持作用/頭・内臓を支え、身体の支柱になる
保護作用/体を保護する
運動作用/付着する筋肉
造血作用/骨髄で赤血球や白血球、血小板が新生される
■体は弱アルカリ性に保たれる■
→甘いもの、カフェイン、肉(酸性にかたむく)
→骨からカルシウムを取ってしまう(脱灰作用)
→弱アルカリ性に戻す
■内臓にアプローチすることで筋肉にも影響がある■
右の肩凝り→肝臓疲労の場合がある。
肝臓は右側についていて、内臓で一番働き者。
体を綺麗にする役割は肝臓にある。
日々の生活習慣が悪くなると肝臓自体が重くなるそうで
それが右肩のコリに。
内臓も筋肉。
硬くなって右肩に疲労がくるそうなんですね。
実に面白い事実でした!!!
■関節とは?■
■肩関節→屈曲、伸展、外転、内転、内旋、外旋
■肘関節→伸展、屈曲、回内、回外
■手関節→掌屈、背屈、橈屈、尺屈、
■股関節→屈曲、伸展、内転、外転、外旋、内旋
■膝関節→屈曲、伸展
平面関節→回転と滑り。手のひらにもある骨。手根間関節
楕円関節→二方向に動く。指の骨など。
蝶番関節→屈曲と伸展のみ。肘など。
球関節→運動範囲が広い
(屈曲、伸展、内転外転、内旋外旋など)肩や股関節など。
鞍関節→凸凹でできていて二方向に動く。
車軸関節→回旋する関節。腕の関節など。
いろんな関節があって骨は動いている。
セラピストとして動かす方向を知っておくといい。
■筋肉は何個?実は600個■
自分の意思では動かない
【心筋】心臓の筋肉→付随意筋
【平滑筋】内臓の筋肉
自分の意思で動かせる【骨格筋】とある。
■腹大動脈について■
心臓から出ている動脈のこと。
お腹が硬かったら血液循環が悪くなる。
足にも内蔵にも伝わっている。
お腹で腹大動脈が詰まっていたら
足をいくら揉んでもあったまらないそうです。
だからこそ、足の冷えは、足だけあたためてもだめ。
骨盤から身体の中心から整えることも必要。
お腹には大きな動脈があるため
お腹をほぐすと良い(動脈瘤がある人は注意)
■静脈瘤は流したり触ってはいけない■
脳にとぶこと。
エコノミー症候群と同様。
動かないことでポンプ作用が行われず
脳に影響が及ぶ可能性がある。
盛り上がるからわかりやすい。
動脈瘤は目でわからないことがおおい。
※静脈瘤
((血栓ができて、脳や肺に飛ぶ可能性があります)) is
そして、皮膚の話も。
■皮膚は【臓器】■
体の中で最も大きな臓器。
皮膚はその人の個性であり
排泄器官、体温調節、保護作用
肌のバリア機能、水分保持 を担っていますね。
【内と外の境界】【保護】【乾燥から身を守る/水分保持】
【感覚】【排泄と吸収】【体温調節】【VDの合成】
■何故足がつるのか?■
腓腹筋の痙攣が原因。
筋肉が縮んでいる状態を指します。
マグネシウム不足が考えられるので
マグネシウムが多い食事をとって、筋肉を緩めるそうです。
■オイルマッサージの効果とは?■
リラックス、癒される、肌のツヤハリ、疲れ、冷え など
マッサージの種類は
あんま、揉みほぐし、ロミロミ、ストレッチなどがある。
■筋肉は柔らかくなくてはいけない?■
伸ばしすぎると、収縮が難しくなってしまうことも。
程よくストレッチを取り入れることが大切。
伸ばしたら収縮する必要がある。
■肩こりにマッサージは有効か?■
「血行不良」から凝りが起きてくる。
本人も気持ちがいいと感じるが
筋肉にダメージを与えている可能性があり
修復するときに元に戻ってしまうので
強すぎるマッサージは無意味。
筋肉が硬くなると、、、
身体の中で水が流れにくい状態に。
身体の60%以上をしめているため【水の循環】が重要と
教えてくださいました。
■肩こりは全身の問題■
例えばふくらはぎが原因。
ひとつの筋膜で繋がっているので
一つが不調だと全て引っ張られるそう。
ふくらはぎの外側が硬い人が多い。
背面なら背面で繋がっている可能性がある、、、
がそうとも限らない?!のが身体の不思議です。
((筋膜は全身で一枚の膜で覆われています))
腰痛にとってはほぐし過ぎは注意。
小さい揺れでも脊柱の調節になるし
背骨が硬いと自律神経系を乱れやすい。
■交感神経は胸椎の1番から腰椎の3番まで(背骨周り)に■
■副交感神経→仙骨、頭蓋に■
実は、ここを触るだけでも優位になる。
だから結びにヘッドマッサージは有効なのですね!
■筋肉の使い方が間違っていると怪我する■
姿勢を維持することが必要。
アウターマッスルだけではなく、インナーマッスルも大切。
インナーマッスルがしっかりしてると、しなやかな動きに。
怪我が多い人はアウターマッスルを使っているそう 。
より濃厚な授業をグレードアップしていきますね!
セラピストスキルアップ講座として
コットンハウススクールで始まった
新しい企画でした♪
鉱物療法のお勉強と
自由が丘サロンの撮影に。
色々頑張りますね。
行ってきます。
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