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お母さんになれたことは
「奇跡」だった。
先日〈若年妊娠〉について
あるメデイアより
インタビューを受けました。
久しぶりに昔のことを思い出して
込み上げてくるものがありました。
インタビュアーの方に
〈何故、若い方が妊娠すると
周りは歓迎的ではないと思いますか?〉と
そう、聞かれて
ふと、言葉に詰まりました。
思い出す度、辛くなること。
私が妊娠した時
彼のお母さんは、泣いていました。
どんな想いだったのか
あの当時は全く分からず
〈この子は生まれてきてはいけないの?〉と
そこに直接的な言葉は無くても
自然とそう思い込んで
夜に何度も悔し泣きをした。
18歳だったけど
〈この世に望まれずに生まれてくる子なんて
いない〉って
バカみたいに綺麗ごとを信じてて
彼との妊娠が発覚した時
〈きっと皆んな喜んでくれる〉だなんて
本当にバカみたいだった。
現実は、私が思っていたほど
甘くなんてなくって
愛し合った末に生まれた我が子でも
私がただ〈若かった〉だけで
こんな目で見られるのか、と。
当時、髪の毛も多少明るかった私は
当然 見た目も若々しかった。
娘の隣に座る私に対して
50代女性が
〈あなたがお母さん?〉と尋ねてきて
驚かれたことがあった。
娘が暴れてしまうと
〈これだから若いお母さんは〉と
意味なく攻められることもあった。
産婦人科でも
旦那さんがいない未婚の妊娠だと思い込まれて
カルテにそう書かれたこともあった。
驚く事ばかりだよね。
誰もそんなこと
予想して妊娠なんてしないよね。
目の前の幸せが、幸せを呼んで
結びついて、繋がって
奇跡が起きて〈妊娠〉しただけなのに
その先にそんな扱いがあるなんて
18歳の私は、何も知らなかった。
だから私は
髪の毛を真っ黒に染めた。
長い髪も、バッサリと短くした。
つけまつげも、ネイルもやめた。
カラフルな服や、ミニスカートは全て捨てた。
若いと言われること
それが悔しくて悔しくて仕方がなかったから
私は、若い自分を捨てようとした。
クローゼットに残ったのは
真っ黒な服、個性のない服ばかり。
少しでも〈大人っぽく〉見えるなら、と
私は童顔の顔に濃くメイクをして
少しでもお母さんに見える方法を
いつも模索していた。
でも、もし私が、35歳だったなら
娘が隣いるだけで
〈この方がお母さんね〉と
分かってもらえたはずなのに
私は自分の「個性」を消さないと
お母さんとすら、思ってもらえない。
この子のお母さんは
この世でたった一人だけなのに
私は〈お母さん〉になりきれない時期があった。
私は「お母さん」になれない?
どうして若くして産むと
周りの風当たりは厳しいのか、そう聞かれて
こう答えた私。
きっと、準備不十分で
無計画な妊娠だと思い込まれているから
かもしれません、と。
だけど、本当はそんなこと
妊娠できた奇跡に比べたら
どうでもいいことだと思う。
当本人たちが、責任持って育てられるなら
事故でも偶然でも
奇跡でいいじゃないかと思う。
でも今の世の中
若いお母さんや若いお父さんが
育児を放棄する事件も相次いでいるのも
わかっている。
そう言った一部の心無い行為に
〈そうじゃない私たち〉も
傷つけられていることを
どうか軽はずみな投稿や報道が
そうじゃない人たちの心から
自信を奪っていることを
私たちは知らないとけないと思う。
私のことお母さんだって
認めてくれてないんです。
昔、私のトリートメントを受けに
16歳で妊娠した女性が
会いに来てくれたことがありました。
彼女はトリートメントを受けながら
こう言うのです。
〈向こうの両親は
3歳になった今でも、娘のことを診てくれません。
まだ、19歳の私のことをお母さんだって
認めてくれてないんです。〉
と。
フェイシャルを受けながら
耐えきれずに
たくさん泣いて、そう言いました。
それは、それは、とても悔しいことです。
私たちだって、10代のお母さんにだって
ちゃんと我が子への
大きくて立派な母性があるのに
血の繋がりがある家族ですら
その事実を認めずに
受け入れて助けてくれなかったら
どうやって、たった一人で
彼女や私たちは
我が子を育てていくのでしょうか。
いつか追い込まれて
もし、万が一、娘のことを傷つけてしまったとしたら
その時責められるのは
やっぱり「彼女だけ」なのでしょうか?
事件の背景に〈何があったのか〉
世の中のニュースを見ていると
心がキューっと痛くなりますね。
若いお母さんや若いお父さんが
我が子を傷つけてしまい
事件に繋がっていますが
その事件の背景に
私たちは〈何があったのか〉
全く知りませんよね。
もし、周りの家族や、二人の両親が
この子達の関係を認めない
または、協力していない背景があったとき
私たちは
彼女たちだけを責めるのは
どこか違うのではないか、と
そう疑問を抱くべきだとも思います。
昔は、子育てだって
おばあちゃんや、おじいちゃんや
親が何本もの手を差し伸べて
〈沢山の手〉に支えられて
子育てはできました。
でも、今はたった一人で育てる
ワンオペ育児をするお母さんも
少なくありません。
育休が取れる時代になったけれど
まだまだ子育てをする環境は
優しいものではありません。
特に、10代で妊娠したお母さんたちへの
世間の目は、冷たい。
卑屈に生きないで、強くなれ。
でも、例えそうでも
私たちはお母さんになったからこそ
卑屈に生きないで
強くあらねばならないと感じます。
このインタビューで
記事が出来上がるのは月末ごろだそうです。
夢中になって話していたので
何を伝えたのか全ては覚えていません。
でも、この「質問」をされた時
私は涙が出ました。
一番、深くは
考えたくなかった事だったのかも
しれませんね。
だけど今思えば
周りは心配して
私に声をかけたつもりでいただけ
なのかもしれません。
〈あなた大丈夫?〉の言葉を
私が若いからなのかな?と卑屈に
捉えていたことも、あったかもしれません。
それはきっと
若いお母さんである自分自身に
なによりも〈親として自信がなかった〉ことが
何よりも大きな原因だったのかもしれません。
若い事を気にしていたのは
自分だけだった、のかもしれません。
当時は気づけなかったけど
少し大人になって思うのは
やっぱりどんな環境下に置かれても
自分自身に強い〈自信〉さえ持ち合わせていれば
周りがなんと言おうと
気にせず生き抜けると言うことです。
自分を信じる、ただそれだけのこと。
オーガニックマザーライフ、と名付けたブログは
私がお母さんとして
自信を持って自立していくまでの
ストーリーが残されています。
ミクシィ時代から引っ張り出すと
10年分のブログの中で
確かに私は、成長していました。
最初は頼りない、ダメなダメなお母さんだった私が
どんどん成長して
手に職を持ち、自立して、独立して
いつの間にか起業していました。
それは、本人の私でも驚くことばかりです!
〈若いお母さんに
伝えたいことはありますか?〉
そう聞かれたことに対して
私はこう返します。
自分に自信を持って
自分の居場所を、自分の力で作ることです、と。
周りがどんな事を言おうと
どんな事を思おうと
そんなことは関係ないのです。
心無い言葉や行動
思い込みによる発言全てに
礼儀正しく耳を傾ける必要はありません。
私は自信のなかった自分の手に
〈職〉を与えることで
社会の中で、居場所を見つけることができた。
しかも、お母さんになっても
立派にやり抜ける仕事です。
だから
オーガニックマザーライフとして
生きている私にとって
お母さんであることは、自信でしかありません。
他の何物でも無いのです。
どんなこともそうです。
逆境を乗り越えるのは、自分自信。
周りの環境を変えようなんて
苦しむのはやめて
わたし自ら〈維新〉する。
協会方針である〈わたし維新〉の言葉の裏には
そう言った環境下で置かれた女性たちが
自らの力で立ち上がれる場所へ
導ける組織になりたいと、そう願ったから。
自分の力で、維新する。
若いお母さんだって、立派なお母さん。
若いお母さんだって、立派なお母さんだ。
胸を張って、街を歩けばいい。
好きなスカートを履いて
好きなアクセサリーを身につけて
大好きな娘や息子と手を繋いで
思いっきり笑顔で生き抜いたらいい。
幸せの形は、人それぞれだと思う。
誰にも染まらず
若いお母さんは、若いお母さんらしく
生き抜ける時代がいつか
やってきますように。
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