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わたしの人生。

 

自分が今のこの場所に立てたことを、何度喜びに感じたことか。
自宅の一室でしかも子供部屋で、貰ったボロボロのエステベットを広げて「ORGANIC MOTHER LIFE」と名付けたエステサロンを始めたあの日。

– 私の人生は、すでに決まっていたのだ。

子供を産んだ2010年3月19日16時に、私は誰よりも心細くて世界の中心にたった一人で立っている気がしたのに、今こうして東京の中心に自分のお店を出せたことを本当に誇りに思う。

19歳のお母さんを見て、あの日あの時誰が想像しただろう。
この14年後の姿をきっと、両親でさえ想像出来なかったはず。

別に成功者になりたかったわけじゃない。「ただの母親で終わってたまるもんか」という反骨心と闘争心。負けたくない、決めつけられたくない、私はもっと出来るんだ!と社会に証明したくて毎日必死に慣れないパソコンのキーを勢いよく叩いてた。

誰に言われた訳でもないけど、誰よりも私はこの14年間働いたと思うし「自分の未来のために」懸命に生き抜いたと思う。

よく周りには「そんな異端児のままじゃいつか失敗するぞ」と叱られてきたけれどいつもこう言い返していた。

「失敗したくないなんて一言も言っていない」ってね。

私は人一倍繊細だし傷つきやすいし人混みは苦手でパーティも大嫌い。イベントも行きたくないし出来ることなら仕事と家族が居てくれれば友達なんていらない!、そんな性格だから、幼い頃は生きにくくて生きにくくて仕方がなかったんだよ。

でもそんな私だからこそ
いつもマイノリティの世界を楽しめていた。

いつも人とは違った側面を見ていたし世の中の普通というのは個人の常識の集まりで出来ていることも確かに気付いていた20代。誰の言葉にも靡かず自分の信じた起業人生を貫いて、いつの間にかこうやって自立していた。そう、この渋谷の中心地に立っていたのだ。

化粧品工場を2つ手に入れた私は、より自由な翼を手に入れていた。「もう誰にも邪魔されず好きなものを好きなだけ作れるんだ」と興奮して眠れぬ朝に、ランタンの光だけで夜を明けたこともあったけど後悔など一つとして此処には生まれていなかった。

そうか「自由」って孤独と隣り合わせだったんだ。

そんな私には毎月、季節が変わるたびに届けたい香りがある。
植物や野菜が日本固有の季節の移り変わりに乗って変わり続けていくように、四季に終わりなんてない。
その四季の移り変わりを化粧品と共に感じて欲しい!と、「野菜の直売所があるなら化粧品にも直売所をつくろうよ!」と生み出した本物のコスメキッチン。私の人生を最高にクレイジーに染めていった。

後悔はあるか?大変なことはあるか?と尋ねられる度に、無いわけないだろっと笑顔で切り返すよ。その苦労も経験、後悔も経験で大切な思い出になる。その経験こそが私の魅力であり最大の武器なのだ、と。

母親1人で起業して、ここまで来たんだ。

後悔と失敗の数だけ誰にも負けない”経験値”が私にはある。その経験値が自信となり今の私を創造しているとすれば、私は誰にも超えられないし傷つけられないし唯一無二になれる豪語する。数字任せの成功なんて下らないと、誰にも出来ない事を成し遂げたいと目標を掲げて生きてきた。
だからこそこの14年間を誇りに感じる日々を迎えてる。
周りの目を気にしてビクビクしながら部屋の片隅で泣いていた私を卒業したんだ、もう怖いものなんてないよ。

人は、自分の過去と未来を背負って生きていく。
それは自由と責任を引き換えに得た宝物のように眩い光を放ちながら。

株式会社オーガニックマザーライフ
代表取締役 #坂田まこと

 

 

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