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あなたは全力で
仕事に生きてみたことはあるか
私は、どこまで仕事に生きれるのか
試してみることにした。
尊敬する恩師の一人が
今でも必死に働く姿を見て、感化された。
「仕事が好き」が
恥ずかしいことのように笑う人がいる。
勝手に「寂しい人」と決めつける人がいる。
でも不幸かどうかなんて
本人しかわかならないし
不幸だと決めつけないで欲しい。
むしろ、こんなにも人と繋がり、連鎖する
幸せな仕事が、他にあるだろうか。
私は間違いなく
好きな仕事がこんなにも夢中に出来ること
幸せだと思っている。
そんな私も
最初から何でも出来たわけじゃない。
書くことも、日々のブログから。
話すことも、日々のカウンセリングから。
何もかも努力が全てを与えてくれたと
・・・そう信じてる。
この日も朝からご飯を食べずに
ずっと化粧品を梱包していた。
一つ一つ、テスターに付箋を貼る。
パンフレットにオリジナルの説明書を
添えて織り込んでいく。
これは「社会派化粧品」の仕入れを検討してくれている
ある施設に送るサンプルの段ボールだ。
きっと、届いたって
手に取るだけじゃコスメの魅力なんて
伝わってくれない。
「何が凄いのか」「何で凄いのか」
「一体何に感動し、何故肌を変えるのか」
伝わらなきゃ意味がないんだ。
私は化粧品が道具になるのが嫌で
その背景や生産者の顔をもっと知って欲しくって
こうして一つ一つを丁寧に包んで付箋を貼る。
「この子はこんな特徴があるんです」と
言葉を添えたら
少しでも伝わる気がしたから。
例えば、似たような瓶でも
似たようなラベルでも
個性が変われば効果も変わる。
学校のクラスだってそうだろう。
同じ制服を着ていても
みんな違ってみんな良いんだ。
それを教えてくれる先生が必要だと、私たちは知っている。
私は正直、自分のコスメより
誰かのコスメを伝えることの方が好きだ。
「ありがとう」の言葉が心に染みる。
私が取り扱うコスメのほとんどは
生産者にも開発者にも会っている。
「目を見れば解る」熱い想い。
会わないで分かることなんて
ほとんど無いかもしれない。
誰が作ったのか、誰が育てたのかがどれほどに重要か
私たちは知っている。
ORGANIC MOTHER LIFEにある全てのコスメが
私の人生を変えてくれた。
人生だけじゃない。
女性として生きる勇気や
母親になっても働ける可能性や
生き方に新しい選択肢を、与えてくれる。
この仕事は仕事じゃない。もはや「生き方」みたいで。
「たかが、化粧品」でも、私にとっては「人」と同じだ。
その化粧品の裏に隠された人達の想いに
動かされていく。
決して「物」に捉えることなんて出来ない。
熱い想いを熱いまま伝えられるのか
きっと私はそこを問われてる。
引き受けたからには、中途半端なことはしない。
本気でやりきると決めたし、そこに私情は挟まない。
その一方で、私が今いる立場は
残酷なことも多い。
自分のためだけに頑張ると、必ず叩かれる。
若いだけで、上手くいくだけで
妬まれ批判され
裏で噂される下らない世界を私は知っている。
どこまで頑張っても
あと一歩のところで
過去の失敗を引き合いに
足を引っ張られる、そんな世界を経験している。
正直今でも、生きにくい。
知らないところで何が起きているのか
考えるだけでも怖くなる。
だから今は実績で、見返していくしかないんだ。
何を言っても、私は「出過ぎた杭」でしかない。
だったら静かに闘志を燃やしていたらいい。
ただ、それだけだ。
でも、そんな下らない世界で生きていたら
ある日、全部受け入れて
助けてくれる大人達に出逢うようになり
私にそっと手を差し伸べてくれた経験がある。
あの時の感動を忘れないし
こんなちっぽけな私に
「ありがとう」と言った。
誰かに必要とされたかっただけ
実績も世代も上の人達なのに
私のことを認めてくれたことが
ただ純粋に嬉しかった。
そんな愛をくれた人達の仕事を
手伝いたいと思ったし、力になりたいと思えた。
私に唯一できることは
お客様に「伝える」ことだ。
何度も言うよ、その魅力も感動も愛も夢も現実も。
化粧品ができることが何なのか
声が枯れるまで話したっていい。
私は伝えていく仕事がしたいと、素直に思った。
恩師と言える人たちが、私には3人いる。
正直、その3人が私を信じてくれたなら
それ以上の評価も称賛もいらないかもしれない。
必要とされる喜びは
21歳の時社会復帰をして初めて知った。
「私もまだ、この社会の中で必要なんだ」って。
今は、19歳で親に成れたことを
本当に誇りに思うんだ。
だから、これまでの私を信じ
失敗を叱って
成功を褒めて認めて導いてくれる恩師と
多くの同志のために、今は頑張りたい時なんだ。
「あなたは、全力で仕事に生きてみたことはあるか」
今私は、生きている感覚がある。
人のためになるって、最高だ。
こんなにも気持ちがいいなら
仕事でもいくらでも頑張れる。
届くといいな、私たちの想い。
お客様を、感動させたい。変えてあげたい。
きっともっと、全国に広まっていくんだ。
坂田まこと
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