私は代官山のサロンで勤めて
3年で独立して、
自宅サロン・プライベートサロンオーナーに
転身しました。
それはもう、勤め始めた頃から決めていたことで
何故なら私には
「タイムリミット」があったからです。
私にはご存知の通り
小さな娘がいて
セラピストになりたての5年前は
娘は保育園に通っていました。
小さいからこそ
仕事もなんとか両立できました。
朝から晩御飯も仕込んで
夜10時まで働くときは
ご飯を主人にお願いして食べてもらって
お迎えも交代。
家事も半分手伝ってもらいながら
過酷な長時間労働を
なんとかこなす日々。
リラクゼーション業界は
決して楽な業界ではありません。
朝から晩まで立ちっぱなしですし
土日の繁忙期になると
お客様の数はサロンのコース時間によりますが
とにかくご飯を食べる時間もないので
みんな立ち食い、早食いになります。
忙しい日は、オープンからクローズまでいると
8時~22時勤務はよくあることです。
たくさんいましたね。
女性社会ならではの人間関係に苦しむ人も多くて
私は癒す側のセラピストたちの働く環境が
あまりにも過酷で
あまりにも残酷だと、思い知ったんです。
美容院もエステサロンも変わらないのでしょう。
だけど、これでは
だって誰かの助けになりたくて
私も変われた、変わるきっかけになったオーガニックを
伝えたいのに
こちらが生きるのに必死で
身体も心もボロボロなんて….
オーガニックを伝えたくて始めた仕事が、
「ただ、生きるため」になっていくのは
苦しくて苦しくて仕方がなかったのです。
質の良い環境は
「やっぱり自分で作ること」
これがセラピストにも、美容師にも、エステティシャンにも
必要だと痛感する日々でした。
当時はセラピストとして
人の気持ちを導けるほどの余裕もなく
「セラピストってなんだろう」と
当時の会社環境の中で
気持ちが蝕まれていたんですね。
家族のためにも、自分のためにも
変わらなきゃ!と一念発起し
私はあることがきっかけで
たった1ヶ月で開業します。
それは、今までブログを通じて
会いに来てくれたお客様たちの支えでした。
私がね、自宅サロンやプライベートサロンに拘るのは
過酷な労働環境に縛られず
子どもや家族やパートナーを大切にしながらも
仕事としても、女性としても
「一家にひとりセラピスト」になることが
家族のためのセラピストになることが
たくさんの痛みに触れてきました。
お客様と泣いたり笑ったり
私もたくさんの感動と感謝をもらいました。
でもそれは生きるための仕事ではなく
私という人生が充実するために始めた
「オーガニックビューティセラピスト」という
生き方であって
決して「仕事」ではなかったんです。
この仕事は、私の「生き方そのもの」です。
心から嘘偽りなく
オーガニックスキンケアの奇跡を信じているし、
オーガニックを中心に選択し続ける
ライフスタイルは、
誰に押し付けることもなく
私と家族の自己満足ですが
私のやり方を押し付けたりはしません。
オーガニックなものを食べ
オーガニックなものを身につけ
オーガニックな環境をつくる。
そして、最後は農家支援 環境支援 地域支援として
自然の多い場所 へ移り住んでいく。
「一家にひとりセラピスト」を
この協会のコンセプトにしたのは
仕事としてセラピストを目指すのではなく
「ひとつの生き方」としてセラピストを目指すためです。
ここに通うセラピストの卵たちが
それぞれの目指す
「理想のライフスタイル」「理想のライフワーク」に
辿り着いてくれることが
独立して成功することよりも
何倍も喜ばしいことです。
私はいつも
何よりもまずは一番大切にしてほしい、と
伝え続けています。
私自身
そうでありたいと、努力しています。
確かに大変ですが^^
でも、仕事始めギリギリまで家族と居れて
仕事終わりすぐに家族のもとにいけるのは幸せです。
プライベートサロンって、最高の働き方です。
たったひとりの独身時代では
きっと孤独に耐えられなかったんでしょうけど
今は家族が居てくれるから
セラピストとして働く時間が
よりかけがえのない時間になっています。
人って、何事も考え方ひとつで
生き方も変わるのよね。
私も、これからも変わり続ける。
2度と自分で自分を傷つけないと決めたから
私は最後まで、私のために
セラピストとして生きていくの。
それがいつか、人のためになれると
心から信じているから。
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