私たちは
お母さんとして生きています。
 
 
 
 
 
 
 
自由な時間はあまりありません。
いつも何も成し遂げられずに
中途半端に終わってしまいます。
 
夢を目指すことすら
お母さんとしては良くないことなんじゃないか、と
日々、葛藤しています。
 
 
 
 
働くお母さんは、世の中にたくさんいます。
 
 
 
ほんの一握りの人たちの話ではありません。
 
普通の女の子より
できないことがたくさんありますが
私たちの強みは
「時間に限りがあること」
「守るべきものがあること」です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
私はね
18歳で妊娠して
19歳で名古屋から嫁いできたんですよ。
 
その頃は
「親としての責任」を全うすることに
懸命になっていて
 
自分のことなんて
ちっとも大切にできなかったんだ。
 
 
肌につけるものも安い化粧品だけ。
食べるものも毎日パンとかお弁当。
 
生きることだけで必死だったから
それ以外のことなんて
「贅沢だ」なんて、思っていたのかもしれないね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
娘を育てながら社会の中で働くと決めた時
社会はあまりにも厳しかったよ。
 
 
 
 
 
 
 
定時で上がることすら、不謹慎。
お伺いをたてても嫌がられて
後ろ髪を引かれながら帰る帰宅路。
 
娘の病気のたびに
「上司はなんで顔するだろう」と
びくびくして
 
娘の心配をする余裕がないくらいに
追い詰められた時期もあったの。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
でも、ね。
 
今思えば
それは「社会」が悪いわけじゃなかった。
 
 
 
私だって
母にならなかったら
母の気持ちはちっとも理解できなかった。
 
 
母になってから
私は初めて「親孝行」の意味を知ったし
 
社会で働くお母さんたちが
どんなに苦しい世界の中で生きているかなんて
母にならなかったら
まったく分からなかったから。
 
 
それはきっと、仕方のないことだったんだって
気づいてしまったんだよね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
だから、私は
分かってもらうこと」を辞めたんです。
 
 
 
母であることを武器にして生きよう」って
・・・そう決めた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
お母さんになったからこそ
時間に限りがあること」を知った。
 
 
 
 
娘が寝ている朝や夜
保育園や学校に行っている間に
やりたいことをやり終える効率の良さと
「努力」を身に付けることができた。
 
 
「明日やればいっか」は
私たちには出来ません。
 
明日やろうは、ばか野郎です。
 
明日は私だけの明日ではなくて
娘や家族の「新しい明日」が待ってるので
自由にできるかは、分からないからです。
 
 
 
 
 
だから私たちは
今日という時間」を誰よりも大切に使います。
 
 
 
 
これは
お母さんたちになった私たちだからこそ気づけた
「時間」の大切さです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そして、私たちは
守るべきものがあること」が強みです。
 
 
 
 
 
幼い命を守っていかなくてはいけません。
 
 
辛いことを逃げ出すことは
若い時にたくさんしてきたけれど
 
会社だって
例え休んでも代わりがいくらでもいるけれど
 
 
 
だけど
お母さんには「代わり」がありません。
 
 
 
 
子どもは、無償の愛で
私たちを愛してくれています。
 
 
他人なら普通は嫌いになっちゃうよな、みたいな
情けない叱り方をしたとしてと
 
「やっぱりママがだいすき」と言って
無性の愛で許してくれます。
 
 
 
子どもを私たちが愛してるのではなく
何よりも
私たちが子どもに愛されています。
 
 
 
 
 
 
 
「ママだって一年生」
 
健やかな寝顔を見て
そう励まされる時があります。
 
 
 
だからお母さんになる前の頃の様に
ちょっとした挫折で立ち止まってる暇なんて
私たちにはありません。
 
時にはつらいと感じる時もあるけれど
 
それでも「守るべきもの」があることは
私たちに強いパワーをくれる。
 
 
 
 
諦めてたまるか」と
世の中の逆風に負けない強さをもらえます。
 
 
 
 
 
だから
私はお母さんになって
「良かった」と思うのです。
 
 
 
 
 
 
 
 
世の中にはいろんな考え方や
見方があると思います。
 
だけど
 
お母さんの働き方や生き方に
答えはない」と思います。
 
 
 
お母さんに対して
「美学」を押し付けるのはやめてください。
 
それは理想。
現実は違うからこそ
もっと私たちの心の声を聞いて欲しいのです。
 
 
 
 
 
お母さんは
お母さんというそれぞれの環境の中で
いつも存在意義を探してる。
 
 
時には涙もろく
挫けそうになることもあるよ。
 
お母さんだって、無敵じゃないから。
 
 
 
でも、きっとみんな、強く生きてる。
 
 
 
 
うちのスクールには
たくさんのお母さんセラピストがいるけれど
 
みんなそれぞれの環境で
それぞれの夢叶えるために
ここに集まってきてくれた。
 
 
これからお母さんになる人も
みんなが「働きやすい社会」になったらいいな。
 
 
 
私はその先駆けをいきたい。
 
 
セラピストという
拘束時間の長い重労働な仕事で
働くセラピスト本人にも幸せでいられるような
その人の周りの家族も幸せになれるような
 
そんな「会社」を作ろう。
 
 
 
週一から働かせてくれるサロンがあればいいのに、と
子どもを育てながら
過去に何度も思ったんだ。
 
 
同じ想いをするお母さんを
私は一人でも多く救ってあげたいし
チャンスを与えてあげたい。
 
 
おこがましいことかもしれないし
お節介なことかもしれないけど
 
私は、本気だよ。
 
 
本気の人を笑う人はいない。
笑う人は、過去に置いていこう。
 
私は必ず夢を叶えるから。
 
 
 
 
 
 
明日ね、うちに通う「お母さんセラピスト」を
紹介したいと思います。
 
みんなにも知ってほしいんだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
私たちの気持ちを。
 
お母さんだって社会の一員だってことを。
 
 
 
 
 
 
 
 
つづく。