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もし私が、男性だったなら。
女性経営者の多くは
気が強く、頑張り屋な人が多いですよね。
私のお客様の中でも
事業をしている女性ほど
努力家が多いです。
その反面
女性経営者の本質が伝わっていません。
昔の私もそうでした。
エステのお客様に多くいる女性経営者達は
男性のように気が強く
意見をはっきり持っている方が多く
環境としては
シングルマザーが多い傾向もありました。
私もその1人に結果的になりましたが
当時は「何故そうなるのか?」分からず
女性らしさを半分捨てて
必死に経営に神経を注ぐ女性達の姿を
客観的に見ていた時期もありました —
でも思えば、同じ立場に立って
理解できることも増えたと思います。
まず、女性であるだけで
男性社会の中での差別は今も少なくありません。
〈ジェンダー〉だ。
〈多様性〉だ。
そう語ることは
確かに素晴らしいと思います。
でも、忘れていませんか。
目の前にいる奥さんのこと。
デスクの横にいる女性社員のこと。
これから社会に出て行く娘のこと。
男性社会の中で頑張る女性達は
気を強く持ち、意見をはっきり述べ
小さなことにくよくよせず
動じない強い心を持たねばなりません。
そうでないと瞬く間に蹴落とされ
舐められてしまうことも、少なくありません。
私も、たくさん、経験してきました。
「そんなことないでしょう」と思っていたのは
最初の数年。
ステージが変わっていけばいくほど環境も変わり
私は何も変わっていなくても
周りの期待や感度は変わっていく —
最初はその変化に着いていけなくて
悔しい想いを沢山経験しました。
今時、飲み会で何処までも上司に付き合ったり
女性社員が男性上司に気を使う時代も
もう、古いと思うんですよね。
夜の食事を断っても、
夜のラインを無視しても、
そんなことで私達を評価しないで欲しかった。
飲めないお酒だって
飲めないと言わせてほしいわけです。
誘いを断っても仕事に責任は持っているし
家庭の事情を言い訳にしてるわけでもない。
子供のお迎えの時間に帰るのも
同じ立場になれば
肩身が狭いことは分かるはず。
そんな中でも
課せられた役割を全うしているだけで
家に帰っても
妻や母であり続ける女性の苦労は
なかなか身近な人にも
この時代になっても尚
伝わってこなかったんでしょう。
当時は
「出来ないわたしが悪いんだ」
そう、思っていた時期もありました。
人によって
ビジネスの仕方がみんな違うわけです。
喜んでもらえる対価も —
小さな失敗を重ねるたびに
女性が故に言われる言葉を浴びましたし
そんな自分を、責めてきたと思います。
でも、今思えば…
私たちが女性らしさを武器にして働くことが
悪いなんてこと、無かったわけですよ。
でも女性が女性の武器を使うと
あまり周りはよく思いませんね。
男性は男性を武器にすることは、許されるのに。
「ちゃらちゃらして…」とか
よく言われたものです、本当に。
それでも男性経営者が多い中で
必死に事業に取り組んでいると
自然と、心も口調も強くなってしまう。
そんな女性経営者を私は多くみてきたし
多分私も
とても強くなったと思います。
別に、愛や恋を、それに家庭を。
捨てたわけじゃないですよ。
でもそう見えてしまうのは、致し方ありません。
日本の女性は海外のように
表に立って意見を述べることは
してきませんでしたから
政治の世界と同じように
女性の意見者は、煙たがられます。
日本の政治の世界ですら
それは罷り通らないわけですから。
小池百合子都知事も、蓮舫さんも
強くて逞しい女性ですが
女性らしさを捨てたわけでも
女性を武器しているわけでも
女性に甘えているわけでもないと思います。
本当は素直で可愛らしい一面も
隠しているだけかもしれませんし。
では、どのようにして生きていくのか。
女性が女性であることを認め
周りがそれを
軽視することも差別することもなく
男性経営者達と同じように意見を述べ
その意見に偏見を持つことなく
受け入れてもらえるようになるまで
それはそれは
途方もない時間を要します。
たぶん、世の中はそう簡単には変わらない。
経営の世界は
特に男性社会ですから
私たちが肩身を狭めずに働ける社会は
小さな力だけではすぐには訪れない。
であれば私は
環境が変わることを期待せずに
自分らしい働き方を貫くことにした、昨年頃。
何処かで、諦めたんだと思います。
「可愛らしい坂田さん」を
卒業しなくちゃいけなかった。
会社はどんどん大きくなるし
生徒も、従業員も、化粧品も
店舗も増えて行く中で
私だけ変わらないわけにはいきませんでしたから。
家族会議をして
家族や小学校の友人に頼りながら
私は今、毎週のように出張をしていますが
それが正しいかどうかなんて
私も分かりません。
でも間違ってるとも思ってません。
仕事ができる、よりも
仕事の責任を負える、ことが
今の立場に必要だと思っていたからです。
多くの評価、よりも
目の前にいる人の信頼、に応えていきたい。
変わらないことに不満を抱いても、意味がない。
もっと効率的に、虎視眈々と
賢くなって生き抜いていかなくては
感情なんて剥き出しにしている場合では
なかったのです。
そんな環境で働き続ける
私たち女性経営者たちの「強さ」は
もしかしたら、今の社会が創り出したものかも、
なんて思う…今日この頃。
懸命に働く私たちを
「鉄の女」なんて言葉で決めつけないで。
女性が女性であることを認めてほしい。
これからの時代は
もっと男性と女性が共に
物作りをすべきだと思います。
弱さも愛らしさと受け入れて
差別や軽視もほどほどにして
私たちの発案と行動力を恐れることなく
同じステージで、共創してみようじゃないか。
坂田まこと
私の半生が自叙伝になりました。
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