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お母さんというお仕事について。
お母さん、お母さん、と
私の名前を呼んでくれたのは数年前までで
いつの間にか
あなたは大人に近づいて
少しづつ自分の社会を見つけ始めたね。
“お母さん”と出掛ける週末よりも
“友だち”と出掛ける週末を
選ぶようにもなった。
13年前に、あなたを産んだその時は
13年後に、そんな日が来るなんて
思ってもいなかったよ。
嬉しいような。
寂しいような。
私のお腹を触りながらしか
眠れなかったあなたは
「もう一人で寝たい」とひとり部屋を欲しがった。
大好きだったぬいぐるみも
いつの間にか私の押し入れの中に眠ってて
今は友達とのラインやゲームに夢中になる。
部屋に篭る時間が長くなり
一緒に食べていたはずの晩御飯は
いつの日か少しづつ一人で食べる時間が
増えていく…
一つ一つ出来ることが増えるのは
とても、とても嬉しいはずなのに
どこか少しだけ”寂しい”のは
なんでだろう。
いつも思うのは
「お母さん」という仕事は
とても短く、濃密な時間を
子供と過ごす”権利”のようなもの。
そこに執着してしまうと
自分が子供になっていく。
子供との時間に決して「永遠」など無く
いつか離れていく子供のために生を費やし
その中でも生きがいを
見つけていなくてはならない…
とてもとても”難しいお仕事”。
嬉しいことも、悲しいことも
子育ての最中には沢山起きるけれど
それが「永遠に続く」こともない —
例えば、大切に育てた我が子に
とても酷い事を言われたとしても
いつか本人も大人になり
その言葉の重みを知り
「あの日はごめん」と気付く日が
必ずやってくる。
離れて巣立って
大人になっていく我が子を前に
“自分が母親になった意味”を知ることが
私たちの人生のターニングポイントに
変わることもある。
それを気付き始めたのは、30歳になった頃。
「いつか居なくなる娘を前に
私は母親として成長できたのだろうか」と —
お母さんになってから
自分以外の事で心配したり、不安になったり
心はいつも忙しかった。
だけどあなたは
そんな事はお構いなく
ものすごい早さで大人になっていく。
「だけど私は?」と
何度も自問自答をしたよ —
一体何者になれたのだろうか、と。
お母さんという資格を持っても
社会は決して認めてくれる事は無かったし
待遇が良くなる訳でも
補償がつく訳でもない…
この厳しい社会の中で
子供が巣立った後にこそ
残された長い人生を
「お母さん」としてどう生き続けていくのかを
私はいつも考えを巡らせて
今、この時を懸命に働き続けています。
子育ての幸せな時間が
ずっと続くわけではない。
子育ての辛い時間も
ずっと続くわけではない。
だけど「お母さんになった人生」は永遠に続く。
だからこそ母親も”愛されたい”。
我が子にも、家族にも、社会からも。
頑張る「お母さん」こそ
報われる社会に。
この世で最も難しく
終わりのない仕事を頑張る「お母さん」こそ
報われる社会になりますように。
「子供を守る社会」よりも先に
「育てるお母さんに優しい社会」を作ってほしい。
子育てを終えた時にこそ
女性達が活躍できる環境を作ることも
私は大切な社会事業だ、と
そう思っています。
社会が「お母さん」に優しくなれば
お母さんも子供や家族に優しくなり
その子供たちはいつか「お母さん」になりたいと願うよ。
そんな社会の”暖かさ”が
優しさの絆を繋ぎ、また新しい命を作る。
命はこうして繋がっていく。
– 坂田まこと
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