私たちの素肌は「食べたもの」で作られ
「日々のスキンケア」で整えられる。
ということは
やっぱり食べることが根底にあるのは
間違いないのである。
ただ、私から言わせれば
流行りのスーパーフードを取り入れたり
糖質制限やグルテンフリーにすることが
イコール「整える」ことにはなりません。
偏った健康食思考は
実は素肌を荒らす原因に
なりうることもあります。
食事を選択するようになることで
健康的な素肌に近づけますよ。
例えば、糖質制限やグルテンフリーを継続することで
内臓的には吉と出ることも
あるかもしれませんが
素肌は
このグルコシルセラミドが不足し
カサカサに乾燥し始めます。
グルコシルセラミドとは
スフィンゴ糖脂質の一種で
セラミドとグルコースが結合したものです。
これは私たちの肌にも存在します。
皮膚の表面の角質層の下にある
基底層から顆粒層に存在し
細胞と細胞を結合させる役割を果たしています。
肌のセラミドは
ターンオーバー(新陳代謝)の過程で生成され
いったんグルコシルセラミドと
スフィンゴミエリンに分解されてから蓄積されていきます。
その後、再びセラミドに合成されます。
つまりね。
グルコシルセラミドは
肌の中でセラミドが分解されてできる成分のひとつであり
セラミドを作りだす際に必要な成分でもあるのです。
ということは、これは食べて摂取しなければ
セラミドを作ることが難しくなるわけですね。
食べ物でいうと
小麦や米、トウモロコシ、大豆、こんにゃく芋
多く含まれていて
これを植物性グルコシルセラミドと呼びます。
必然的にこの食材の摂取量が
普段の量より大きく減ってしまい
素肌に影響が出始めるわけですね。
しかし、植物性グルコシルセラミドは
食品から直接摂取しようと思うと
相当な量を食べなければなりません。
だから、大豆だけ食べていても
なかなか足りないわけですね。
たとえば、1日に必要なグルコシルセラミド量
600μg(=マイクログラム)は、白米お茶碗25杯
玄米10杯、パスタ3皿分に含まれています。
これは、すごい量ですよね!!
ふくよかな方が肌がモッチモチで厚みがあるのは
相当量のグルコシルセラミドが
あるからかもしれませんね^^
しかし、生芋こんにゃくだと100gで摂取できます。
ただ、この量から考えると
毎日食品で摂るのは現実的ではありませんね…
そのため、植物から
抽出したグルコシルセラミドを高濃度で配合した
サプリメントや化粧品を摂るのがおすすめです。
ただ、オーガニアンの私としては
あまりサプリメントをお勧めしたくないので
(私も飲みませんし、高いので^^)
できるだけ多く食べよう!それくらいの意識です。
理由もなくダイエットのためだけに
これらを避けるのは、結局は綺麗から遠ざかる
ということを知っておくだけでも収穫です。
不思議なのですが
健康と綺麗は比例しません。
だって、細くて綺麗なモデルさんは
健康的かというと
やはり標準体重にはほど遠く、
正常に生理が来るために必要なコレステロールも
ほとんど足りていませんね。
そのため、体の冷えなども深刻です。
どんな健康法や美容法も
「完璧」なものは1つもありません。
何かに効果があるぶん、何かが欠けているものです。
だからこそ
「自分に合う方法」
その哲学を見つけた人は素晴らしい。
深く追求していきたいものですね。
だから私はいつも
サロンにいらっしゃるお客様にお伝えしています。
「綺麗になりたい」
その想いの強さに、
グルコシルセラミドの効果
肌の保湿効果のほか
バリア機能を高めることで
アトピー性皮膚炎の改善や
皮膚の老化予防効果もあるといわれています。
肌の保湿効果
グルコシルセラミドは
角質細胞同士を密着させ
細胞内の保水機能の改善や
水分の蒸発を抑えるバリア機能の改善に
効果が期待できることが分かっています。
抗アトピー効果
アトピー性皮膚炎では
グルコシルセラミドとスフィンゴミエリンが
セラミドに再合成される際に異常が起こり
グルコシルスフィンゴシンと
スフィンゴシルホスホリルコリンという物質に変化します。
その結果、セラミド(特にセラミド1)が不足し
肌のバリア機能が低下した状態になってしまいます。
そこで、グルコシルセラミドを補給することで
セラミド1を増やし、肌のバリア機能を高め
アトピーの症状を緩和させる効果が期待できます。
また、セラミド1の不足は角化症や
魚鱗鮮(ぎょりんせん)といった
皮膚病の原因になることもあり
これらを防ぐ効果も期待できます。
肌の老化抑制効果
グルコシルセラミドには
肌を老化させる酸化反応を抑える抗酸化作用や
エラスターゼ・コラゲナーゼ・チロシナーゼなど
シワやシミの原因になる酵素を抑制する作用
肌の細胞(皮膚線維芽細胞)増殖を
活性化する作用などもあり
アンチエイジング効果が期待されています。
なお、エラスターゼは肌の中のコラーゲンを
結びつけるエラスチンを分解する酵素
コラゲナーゼはコラーゲンを分解する酵素
チロシナーゼはメラニンを作りだす酸化酵素です。
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