大切なご報告
ご報告。
娘を19歳で産んでから15年が経ち
私と夫との間に
新しい命が宿って4ヶ月。
少し早いですが
最近色んな方に会うことが増えたので
このタイミングで
ご報告させていただきました。
今日から大阪、来週はエキスポと
忙しい日々を過ごしていますが
家族や仲間に支えられて
安心して
2度目の妊娠生活を暮らしています。
そんな私の率直な妊娠に対する想いを
少し語らせてください。
15年前…
18歳の年齢で娘を妊娠した私は
身寄りもなく、友人もおらず
孤独な東京でたった一人
総合病院で出産をしました。
嫁いだ家に馴染めず
私はとても未熟で幼かったんです。
だから娘には、本当に、本当に、本当に…
たくさんの苦労と寂しい想いをさせて
未熟な親のダメなところが全部
あの子の記憶には残っていると思います。
もしあの子が
わたしを結婚式に呼んでくれて
「お母さん育ててくれてありがとう」
なんて
手紙を読んでくれたなら…
きっと人生で一番幸せで
きっと人生で一番報われる瞬間だ、と
想像するだけで
胸が締め付けられるような
「沢山苦労をかけてごめんね」と
その気持ちが
溢れてしまうんだと思います。
そんな子育てを15年経て
娘は7月の夏
当然元夫の実家に引っ越すと決めて
迷いなく私の元から
”卒業”していきました。
「さすが私の娘だな」
– そう思ったんですね。
私も高一の夏に実家を出て
一人暮らしをして、今があります。
その話を娘には良くしていたので
娘なりに考えて
自分のこれからの人生の”居場所”を考えて
ママの元を離れて暮らす、と
決めたんでしょう。
それを止める理由も権利も私にはなく
“いつでも帰ってきていいよ”と
見送ることしかできませんでした。
一人の娘が私の元を卒業し
また新しい命が
私の元にやってきた、今年の夏。
きっと神様は
私がマザーライフと名乗るのに相応しい、と
新しい時代を連れてきたんでしょう。
神様は必要な時にしか
命を運んできませんから
きっと私には子供の存在が
生きる迷いを打ち消す大切なものだと
分かっていたのかもしれませんね。
そんな私はかつては
「もう子供は産まない」と
心の中では決めていた
人間の一人でした。
世の中には子供を産まないことを
女性の権利の放棄だ、と
少子化の原因だ、と
揶揄する声もありますが…
この多様性の令和の時代
残された少ない若者たちの主張は
増え続ける高齢者の主張と相反して
「リベラル」です。
私も時代の変化とともに
女性の自由な社会進出を目指し
シングルマザーでありながらも会社を営み
自分が苦労した”仕事と家庭の両立”を
実現できる会社作りに
この12年没頭して生きてきました。
だからこそ、
「わたしはまだ産めない」
娘一人幸せに育てきることも出来ず
社員の幸せ一つまだ何も実現出来ておらず
自分だけ幸せになることは
出来ませんでした。
そして
怖かったんだと思います
また子育てで自信をなくすことが。
二度目でもやっぱり
出産は「奇跡」と「試練」の連続です。
心と体を大きく変える
大きな出来事には変わりありません。
後悔ばかりの子育てを
今度こそ本当に上手くできるのか不安で
働きたいから、というよりも
私に命を育てられるのだろうか、という
不安を感じてしまうのですよ
それくらいに命は重いから。
だけどそんな不安を掻き消すように
今の夫は私の側に常に居てくれました。
どれだけ娘と喧嘩していても
黙って見守ってくれた。
どれだけ仕事に追われていても
黙って支えてくれた。
自分に自信はなくても
夫との子育てなら
”大丈夫”なのではないかと
少しづつ頑なに閉ざした気持ちが
解ける瞬間があって
私は今年の春
妊娠するための準備を
本格的に始めることになるのです。
そんな私は
「子供を産まない幸せもある」と
今でも思っています。
必ずしも子供を産むから
幸せになれるわけではありませんし
産める身体があるなら
産んでおいた方がいい、という
世の中の意見が分からない訳でもありません。
だけど時代は変わって
女性が社会で活躍できたり
実績が認められるようになったのは事実です。
“キャリアを失いたくない”
“子供を授かることができない”
“お金が不安”
子供を産めない、
子供を産まない女性たちの多くが抱える
それぞれの「事情」であり「事実」です。
色んな事情を抱えた現代の女性たちが
誰と、何のために
自分らしい人生を選択し
「どう生きていくのか」
誰にも幸せの形を決めつけられることなく
誰にも選んだ選択肢を責められることなく
自分なりの「幸せの定義」を
自分の力で選べる時代になるように
私が今できることは
”会社”という小さなこの社会の中でだけは
誰一人として取り残さないことでした。
子供をこれから産みたい人。
子供を産むことを決めていない人。
子供を産まないと決めている人。
そして、働きたいお母さん。
みんなにとって
優しい社会(会社)になるように
私に出来ることを
今は懸命にやり遂げたいと思っています。
坂田まこと