他人に優しく、自分にも優しく

 

現代の社会問題の一つでもある「誹謗中傷」について
みんなは真剣に考えてみたことある?

 

今日はちょっと重たい内容だけど
私の近くで傷ついた人がいたから
「届いたらいいな」って気持ちで書きます。

 

 

決して誰かのことを書いたりはしない
これは私に起きた話。

 

 

 

「誹謗中傷」を本当に経験したことがある人は
絶対に誰かに同じことはしないと思うの。

 

私が30歳の時
「もう友達を作らない」と決めたのは
身近人から悪口を言われたり

合ったこともない同業界者から叩かれることが
増えたからです。

 

29歳の時、私のことを
よくも知らない人たちから
仕事の関係を徹底的に中傷され

「坂田さんと仕事をすると
この業界でやっていけなくなる」

と聞かされた
多くの関係者(多くは農家さんや業者さん)から
縁を切られることが増えた時期がありました。

当時、理由も相手も分かりませんでした。

OEM工場に圧力が掛かり
自分の化粧品が全部製造してもらえなくなったり

Google口コミには
「キモい」とか「中身がない」とか
匿名で一気に書かれたりした。

 

インスタのDMでは
「坂田さんにみんな関わるのが
怖いって言っています。
自分が役に立っているなんて勘違いしないで」など

私と関係のある業者さんを代弁するような
コメントも送られてきた。

 

大体、そういうDMを送ってくる人は
誹謗中傷をするためだけに作られたアカウントで
すぐ消えたり、復活したりする。

 

 

 

「自分が大好きな坂田さん」

「でもあなたは誰にも愛されていませんよ」

– 見知らぬ誰かに言われ続けた
2年間の出来事でしたね。

 

とある施設に新規出店した時も
施設の公式ラインに長文で「出店反対、極悪な会社」と
匿名でのメールが届くこともあって

会議室で当時の担当バイヤーさんから
申し訳なさそうに書面を
提出されたこともありました。

 

心的外傷後ストレス症(PTSD)という言葉が
まだ当時は有名じゃなかったから
私はそうじゃない、って思ってたけど・・・

今思えば、あの時から
不眠症になって
今でも眠れない日があるのは
夜にたくさん悩んで泣いてたから
怖くなったんだろうなぁ、と。

 

 

「私のことを嫌いない人が短かにいる」

 

どんな刃物よりも
見えない刃物(誹謗中傷)が怖かったですね。

その刃が見えたならどれだけ楽だったのか

いつも思います。

 

“どうしてそう思うの?”とか
聞いて真相を確かめられるなら確かめたかったし
反省できる箇所があるなら教えて欲しかった。

”私が何かしてしまいましたか?”とか
聞けるものなら聞いて変わりたかった。

 

 

でもそれさえさせてくれないのが
「匿名での誹謗中傷」

目に見えない刃なんですよね。

 

変わることは望んでいない。
ただ、相手を傷つけたいだけの無惨な行為。

 

「反省しろ」と書くくせに
反省させる機会を与えない。

「間違っている」と書くくせに
あなたは事実を見ようとしない。

 

 

今の時代 “物言わぬ品性”なんて
誰も持っていないんじゃないかと思うくらいに
人を叩いて自分の正解を確認する行為が
当たり前になっているよね。

だから私はエックスもスレッズも
アプリをダウンロードしてすらいないし
ブログのコメント欄も10年以上封鎖しています。

 

同業者に知り合いは持たなくなったし
出来る限り関わらなくなったのも

「友達」さえも望まなくなったのは

理由は、シンプルです。

 

 

もうあの頃のように
真相の分からない、姿の見えない刃に
怯える日々を
味わいたくないから何だと思います。

 

 

 

 

 

これを言うと
「病んでる」なんて心配されちゃうのも嫌だし
「気にしなくていいよ」と言われるのも悲しかったので

誰に聞かれても
他の理由を答えていたけれど
(それも合っているからね)

 

自分が余計な詮索をしなくて済むように
新しい人と会う機会を減らした結果
なんだと思っています。

 

 

素直な自分でも「そのままでいいよ」って
そう思って向き合ってくれる人だけを

今は大切にしよう。

 

 

「それは間違っているよ」と
目を見て叱ってくれる人だけを

今は大切にしよう。

 

 

それ自体は間違っていないと思うし
私は決して寂しい人間ではありません。

 

利口に生きる選択をしただけで
嫌われるのが怖い、と言う感覚よりも
大切な自分を守りたい、と言う
そんな気持ちの方が強い結果です。

 

 

大切な私のことを理解し、寄り添い、認め
時に叱り、教え、泣いてくれる人の話に耳を傾けて
多くの人脈がなくても生きていける
働ける生き方を創っていくことが

 

私の30歳からの行動指針に
なっていきましたね。

 

私は「いいね」と言う承認欲求には興味はないし
それで得られる「数字」だけの人気や評価に関心はない。

 

 

 

自分の才能を信じたい。

自分の行動を止めたくない。

 

「誰とどう生きるか?」を考えた結果、

今は友達はいらない
余計なことを考えるだけだから。

 

 

それだけですよね。

 

 

 

ちなみに…

いつか自分の心の奥に
誹謗中傷をされた時の傷が完全に消えた時
また、友達が欲しいと思うのかもしれません。

利害関係がなくても
無償の愛で助け合えて
裏で悪口を言われない優しい社会が見つかったなら

 

私は1円ももらえなくても

困った人の他を取りたいし
温かい手で硬くなった方を揉んであげたいです。

 

 

でもまだきっと私の中には
裏で何を言われても無償の愛を注げる優しさという
「余裕」が多くはないので
友達や人脈を作ることはできませんが

いつかはなってみたい憧れみたいなものはあるんですよ。

 

 

それはほんとです。

 

 

その証拠に、今の夫と結婚した時に
プロポーズの言葉の中で

「あなたの過去を尊敬します」という言葉があって

 

私はどんな愛してるの言葉よりも
過去の自分の「苦労」や「失敗」を
尊敬しますよ、気にしませんよ

またやり直せますよ、と

 

 

決して他人の情報だけで私のことを決めつけたり
余計な詮索をすることもなく
しっかり今の自分を認めてもらえたことが嬉しくって

2回目の結婚を決めました。

 

この人と過ごす未来で

きっと私は傷つかない、と。

 

 

 

 

私にもそんな出会いが
ここ数年、
今の社員含めて本当に増えたので

少しづつなんですが
傷が癒えてきているのは確かだと思います。

 

 

 

 

 

でも、根底は
まだやっぱりちょっと怖いですね。

「始めまして」の人には少し警戒しちゃいます。

 

でもそんな自分を変えたい思いもあるので
向き合うことも諦めていません。

 

「誹謗中傷する人」は
この世の中から消えることはないし
「意地悪な人」は
何度死んで何度生まれ変わっても居なくなることはない。

 

だけど、私が先に気づいて変わって
そういう環境や人達と関わらない環境を

選ぶことは「可能」です。

 

 

 

 

大丈夫。

「環境」はそう簡単に変えられないけれど

「環境」を自分で選ぶこと、作ることはできます。

 

私は自分の個性が生かされる社会を見つけたくて
この「会社(社会)」を創りました。

 

みんなからしたら仕事だけど
わたしにとっては「私事」です。

 

「誹謗中傷」を本当に受けたことがある人は
絶対に同じことはしないので

それを平気でできる人は
それらで”本物の孤独”を経験したことが
ないのだと私は思ってます。

 

 

私は絶対にアンチコメントはしないし
誰かと話題のネタにもしない。

 

人の悪口は楽しくないし綺麗でもない。

 

その裏で吐くほど傷つく人がいることを
私は知っているので
側面しか知らない私たち他人は
「言わぬが品性」と思って
黙るのが一番、人として美しい。

 

SUPER BEAVERの楽曲に

「人として」と言う歌がありますが
あれは、結構突き刺さりますよ。

変わりたい人は聞いてみてください。

 

 

人の悪口を見続けると
その悪口が当たり前になって
自分も言うようになっていくのが
人の共感性の恐ろしさです。

 

「誹謗中傷」をするような人になりたくないなら
「誹謗中傷」をするような人のコメントを
読まないこと、見ないこと。

 

もしSNSで流れてくるなら
ブロックしてもいいし
アプリをアンインストールしてもいいです。

 

変えられる環境は、一つ一つ変えていきましょう。

 

 

私もそうやって5年間。
自分のことを一番大切にする行動を繰り返すことで
物凄く「人として」強くなりました。

 

 

これは訓練の結果です。
努力の結果なんです。

 

相手は変えられないから「私」が先に変わる。

それは「負け」を認めたことにはならない。

 

 

戦わなければ
絶対負けることはありませんから。

 

 

 

 

 

日本では
「他人に優しく」
道徳の授業では教えるくせに

「自分に優しく」と言う授業を
私は子供の頃、聞いたことがありません。

 

今の大人たちはみんな
自分に優しくできていない人が多いです。

 

誹謗中傷をしている人が一番
現代社会で深い傷を負っているんだと思ってます。

 

誰かを否定しないと
自分の幸福感を肯定できないからです。

だから自分も同じ傷を負わないように
自分を一番、大切にしてください。

 

 

 

何か言いたくなったら
「言いたいことは明日にしよう」と
心に留めて一度眠ってください。

 

朝が来たら
どうでもよくなっていることが殆どです。

 

そうやって「自分の言葉」で
誰かを無意味に傷つけてしまわぬように
生きていきましょうね。

 

坂田 まこと

 

 

 

#誹謗中傷
#SNS