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何も出来ない自分。

いつも聞かれることがあります。

「起業する時、失敗は怖くなかったですか？」

私の中でその問いに関する答えは
たった一つしかありません。

どんな挑戦もそうだと思うのですが
自分たちが何かを始める前に思い描く
「失敗像」は

誰かの言い伝えや
ネット情報や
自分の過去に経験した失敗経験値からしか

失敗の形も、成功の形も
想像することはできないんですよ。

どうして多くの人が
“失敗すること”しか
起業の未来に想像できないのか…

何も始めていないのに
目の前で消えていくお金や時間ばかりに
囚われてしまうのか…

答えは簡単です。

「まだ何も知らないから」です。

楽しいことも、まだ何も知らない。

苦しいことも、まだ何も知らない。

誰一人として自分の未来のことなんて
決めつけられないし
他人の意見は
他人の経験上の意見でしかありません。

自分の経験するこれからの未来は
もっと違うかもしれないのに
どうしてのその他大勢の意見や当たり前が

自分の未来にも必ず起こると決めてしまうのか
私はどうも分からないのです。

私は起業してから
毎日が奇跡のような日々でした。

これまでは家族や周りの目を気にして
頑張ってきた勉強も

起業してからは自分の夢のためだけに頑張れたので
周りに評価されることもなく
自分にとってのベストを尽くすことが出来たし

失敗したり
裏切られたりすることはあっても

会社員時代のように
上司や会社の方針で頑張ってきたことが
簡単に奪われたり

18歳の時に
結婚や出産をした時のように
簡単に仕事のキャリアを
奪われることはなくなりました。

自分の努力で積み上げてきた自由と権利は
きちんと積み重なっていきます。

周りの環境の変化や理不尽な評価で
自分の夢や権利を
「奪われなくなった」から
それだけで幸せでした。

まだ私が中学生のころ
ハンドボールの選手をしていましたが
そんな時、最後の試合で父親がこう言いました。

「努力から積み重った自由と権利は
誰にも奪われることはない」と。

女性に生まれて34年間
私のキャリアは多くの環境の変化に
奪われ続けたので
もう誰にも奪われなくなかった…

だからこそ
私は起業をして自分の社会（会社）を作りました。

「何も知らないこと」が
お金がないことよりも
遥かに怖くて恐ろしかったのです。

10代で子供を産んだ私は
何も社会経験を得ずに親になったので

何も知らない
何も出来ない自分が怖くて
本当に仕方なかったんですよね。

を
生み出すにあたり

毎日夢に向かって費やした時間やお金は
愛おしかった、尊かったです。

幸せの方が辛いことより遥かに多かった。

何にも変えられないほどの
自由と権利を与えてくれました。

辛いことなんて1割程度で
楽しくてワクワクすることが9割以上です。

挑戦したことがある人は
きちんと理解しています。

投資した時間やお金を取り返す、
またはそれらを何倍にも増やすことだけが
成功ではない。

お金以上に価値のある経験や
お金以上に価値のある才能や
お金以上に価値のある仲間が
手に入るんです。

目先に失うものばかりに囚われる人生や
誰かに何かを奪われ続ける人生なんて
本当につまらないですよ。

もっと沢山の人に
この楽しさを知ってほしいと思うし
怖いことばかりじゃないと気づいて欲しい。

自由と権利は
誰かに与えられるものじゃない…

自分の中で育て上げていくものです。

「何も知らない」から怖いのだと
知って欲しいですね。

どんなことも
知ってしまえば怖くありません。

所詮、人の恐怖とはそんなもんです。

坂田まこと

#起業