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人を綺麗に魅せてくれる

 

鏡に映る顔を見つめては
気づかないふりをして、目を逸らす。

 

 

「私は歳を重ねたんだな」と思い知る度に
「本当にこのままでいいのだろうか」

一人の時間にこそ、思うことが増えていく…

 

 

スキンケアと言うものは
肌の表面だけを美しくするものじゃない。

 

 

何層にも重なった層に
それぞれの役割があり

必要なものは化粧品からだけでなく
血液や神経伝達物質から受け取り

総合的な美しさが作られていく。

 

 

オーガニック化粧品に触れる人生は
いつだって”自分想い”で

心も豊かになったし、自然にも優しくなれた。

 

 

高機能な化粧品ばかり使っていた頃は
“自然の中に帰ろう” とか
“環境に優しいものを買おう”なんて
思うことは無かったし

ファンデーションで素肌を隠してばかりいた頃は

良いものを食べて、痩せて、
もっと”自分そのもの”を大切にしよう、なんて
思うことは無かった。

 

 

まるで人が変わった様に
私は自分だけでなく、環境にまで視野を広げ

生きるためだけだった仕事が
自分の夢に向かって
邁進する仕事へ変わっていった。

 

 

素肌に自信を持ち
ファンデーションを卒業した。

毎日のメイク時間が10分になり
有意義な朝の時間を手に入れて
日中、何度も鏡を見ることがなくなった。

 

 

好きな人の前でも
素肌でも笑顔で過ごせる時間が増えた。

 

本当の私らしさ」を手に入れることができた。

 

 

 

 

「たかが化粧品」とは言えど
私はオーストラリアで本場の自然療法に触れた時
これは立派な療法(セラピー)だと思えた。

 

 

化粧品と言うと
「肌を綺麗に魅せるもの」と
そこばかりがフォーカスされてしまうけど…

 

私にとって、化粧品は
「人を綺麗に魅せるもの」だったから。

 

 

 

 

毎日シミやニキビを隠すように
リキッドやファンデーションを重ねていた頃から
今の私は随分と変わって…

こんな日差したっぷりの真夏の昼下がりも
傘一つ刺して、素肌で散歩に行く。

 

 

自然に触れて、呼吸をして
それでも尚私の素肌は汗を掻き、艶を出し
皮膚らしく生きている感じがある。

 

 

何よりも、息苦しくない。

 

 

毎日ではなくても「素肌」でいる時間は
コンプレックスだった自分を強くするし

 

自分の中で「汚い」と思っていた場所が
自然と素肌から綺麗になっていくのは

とてつもない「自己肯定感」がある。

 

 

 

 

この感覚は
ファンデーションや日焼け止めを
卒業した人にだけ伝わる不思議。

 

 

偉い、とか、凄い、とかじゃない。

 

 

美容なんて自己満足だし
誰かに影響されて始めたとしても

最後、自分の素肌をどう大切にするかなんて
全てあなた次第。

 

 

でも、私は間違いなく
33歳になった今の素肌が10年前の素肌より
好きになれたことは事実…

 

こんなにも自分の素肌に
ニキビも、痒みも、赤みも感じない
強くて逞しいトラブルのない時期は

 

本当に初めて。

 

 

 

 

 

オーガニック化粧品の製造開発を始めて
6月で一年を迎えた私は
何よりも自分の素肌の変化に、納得した。

 

 

 

 

「挑戦してよかった」

— 本当にそれだけ。

 

 

 

どれだけ孤独でも
どれだけ理解されなくても
自分の信じたものを継続することって

こんなにも人生を豊かにしてくれる。

 

 

 

素肌に悩んだあの日から始まった
私の「オーガニックマザーライフ
という物語も

今では私だけのものではない。

 

 

 

化粧品やサロン、スクールを通じて
多くの人に影響を及ぼし勇気付けている…

 

 

その責任と自覚を背負って
私は今日も生きていく。

 

そんな人生を選んだ事を後悔しないように
自分を信じて生きていく。

 

坂田まこと

 

 

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