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精油が使えないセラピストだった。
アロマセラピストの世界に
足を踏み入れた人は
きっと誰もが夢を見る「蒸留」。
自分で植物から
香りを取り出せることは
飽くなき探究心で、永遠に学びがある。
もともと精油の禁忌に過敏だった私は
ことごとくマッサージ中に手が被れたり
顔についたら、赤くなったっけな…
〈セラピストなのに、精油が使えない。〉
そんな過敏すぎる肌に
自分のことを何度も呪ったよね。
好きなことを
身体が受け付けてくれないなんてさ。
「何かできないこと」は
「何もできないこと」とは違う。
でも、その体質が転機となり
私はフェイシャル専門のセラピストに転身した。
使えないなら、使えるように
自分なりに技術や働き方を
工夫したらいいだけ、と。
お客様に植物の香りを届けたいから
私は自分で化粧品原料加工工場を宮崎に作り
風呂場目一杯のサイズで
蒸留機を設置し
今年から柚子や月桃という
日本らしい香料の採取を独学で始めた。
加えて
フェイシャルセラピストになった私は
精油をブレンドできない代わりに
〈植物エキス〉を使用したエステを考案する。
精油の効能を
敏感な顔の皮膚から与えるよりも
芳香蒸留水のように
最初からハイドロ状に
分散していれば危険は少ないし
精油は使えなくても
水やグリセリン等から抽出した植物エキスなら
好きなようにブレンドして
素肌に与えることができる。
精油はデコルテやハンドに
オイルブレンドして塗布すれば
大脳辺縁系に届くほどの香りは、預けられる —
そして、極め付けは〈化粧品開発〉だ。
セラピストでありながら
私は今年から
化粧品開発の仕事を始めた。
精油濃度の濃い
海外製のオーガニック化粧品が
ことごとく使えなかった経験から
「肌が敏感な日本人でも安心して使える
精油濃度が0.3%以下の処方に組み直す」という
数%の世界で
沢山の企画書を書き起こした。
〈そんなことして意味があるの?〉と
周りは思うかもしれない —
片足がないアスリートがいる様に
「何かができない」ことは
デメリットじゃない。
夢さえ諦めなければ
足が無くてもオリンピックで活躍することもできる。
私たちと彼らの違いは
〈足が無いこと〉じゃなかった。
持っているものを
悲観したり妥協したりせずに
諦めないその精神力こそが、人を強くする。
「何かできないこと」は
「何もできないこと」とは違う。
嗅覚、感覚、視覚を
最大限に研ぎ澄まし
自分の得意や特性を活かして
生きていくことが出来るということを
私はいつも、胸に留めて生きていた。
諦めない私に
植物達は優しくも穏やかに
生き甲斐を与えてくれた。
他の人にはできなかった
私だけの可能性を教えてくれたんだ。
簡単に触れられないからこそ
「触れ方」を変えた。
香りが好きだった。
もっと、君たちに触れたかった。
だけど皆んなの様に
簡単に触れられないからこそ
「触れ方」を変えた。
精油を垂らしたオイルを
使えないセラピストだったけど
私は「植物そのもの」から
香りも化粧品も作れるセラピストになった。
それだけで、私は生き直すことができたわけで。
人は時に自分の環境や特性で
好きなことを諦めなくてはいけない場面が
人生の中で幾度となくやってくる。
でもそんな時こそ
解決しない理由に向き合う時間よりも
自分の環境や特性を持ってして
出来る最大限の可能性を
探し伸ばすことの方が、重要なのではないか。
耳が聞こえなくても
ピアニストになれるし
精油に触れられなくても
アロマセラピストになれる。
「可能性の伸び代」は
常識や他人が決めることなんかじゃない。
全部、私たちが決める。
だって、一度きりの人生だもの。
「挑戦せずにして後悔のない人生などない。」
私は今日も飽くなき探究心を持って
植物化粧品の世界に向き合います。
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全てORGANIC MOTHER HOUSE®︎
– 植物調合美容研究所 -にて
研究・製造しています
– さて、今日から娘と宮﨑へ。
行ってきます。
坂田まこと
私の半生が自叙伝になりました。
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