私はオーガニックビューティセラピストになったとき
「80歳までセラピストでいよう」と
決めました。
野心がないと
言われるかもしれないけれど
私は社長になりたいわけでも
有名になりたいわけでもない。
セラピストとして、技術者として
1人のお客様と1回3時間向き合って
悩みを聞いて、悩みを緩和して
その方が少しでも素肌を好きになって
ファンデーションを卒業したくなるような
そんな気持ちになってほしいのだ。
オーガニックセラピストは、楽しい。
自宅のサロンで仕事を始めて
もう3年目になる。
相変わらず絶えずお客様が来てくださり
私のオーガニックトリートメントを受けていく。
それって、当たり前のことなんかじゃなくって
数あるリラクゼーションサロンの中から
私のサロンを選んでくれたからなんだ、と
当たり前と思って
来てくださることに感謝しなくなるのは
セラピストとして、失格だな、と思う。
自宅サロンでも、立派な社会の一員になりたかった。
お客様は大手サロンにも
小さな自宅サロンにも
同じように期待して来てくださるのに
「自宅サロンだし、これくらいでいいや」と
おもてなしが不十分だったり
連絡が遅かったりするのは
私はサロネーゼとしては失格だと感じてて。
規模が小さくても大きくてもお客様には関係のないこと。
オーナーとしてプライドを持ち
空間丸ごとおもてなしする。
自宅だけど、生活感のない綺麗な空間で
お客様がいつも疲れを置いて帰れるような…
私はそんなサロンを作り続けたいのだ。
オーガニックセラピストになって
何よりもトリートメントの時間が好きになって
背中に手を触れている時
自分も触れてもらっている気がして
慌ただしい日常も
ゆっくりになって
いつもは悩む時間も足りないぐらいだけれど
このトリートメントの時間に
私もお客様に触れながら
ゆっくり己と向き合うことができます。
好きな香りに包まれて
好きなコスメに触れて
好きな音楽を聴きながら
私はセラピストという仕事をしています。
とても恵まれているなぁ、と
このサロンに来てくださるお客様に
心から感謝しています。
本当に、本当に
いつもありがとうございます。
数あるサロンの中から
この小さなオーガニックサロンに来てくださること
心から感謝しています。
これからも
オーガニックビューティセラピストとして
心を込めてお手伝いさせていただきますね。
私はセラピストになった時
たくさんのコンプレックスと
向き合うことができて
心から、身体も変わったから
この仕事の魅力をスタッフや読者様に
お伝えしています。
私の手はとても小さくて
分厚くて 太くて
アレルギーで関節は黒く色素沈着してて
その手が大嫌いで
私はいつも手を握って歩いていました。
結婚指輪も主人と同じサイズで
それが少しばかり恥ずかしかったり
人に見られることも嫌でしたね。
本当に若い頃の苦労が
滲み出ているよね、とも言われますし
漁師や職人の手のようにも言われます。
それをかつては気にしていたけれど
私はセラピストになって
この手を「認めてあげる」ことができたんですよ。
セラピストになって
オイルマッサージを始めた頃
師匠にこう言われたんですよね。
「すごく温かくて セラピストの手をしてるね」って。
それから私のコンプレックスは
いつのまにか自信へ変わっていったんです。
お客様に言われます。
「何処に立っているか分からないですね」
「手がいつも離れないから」
はい、とても気をつけています。
手が離れたら
マッサージのリズムが途切れてしまうので
場所を移動する際も
手を絶対に離さないように
ワンパーツ終えるまで手をつけたまま
トリートメントしています。
「手が温かいです」
日々、手が冷えないように気をつけています。
冷え性はセラピストにとって
とても致命的です。
マッサージが気持ちよくても
手が冷たかったら
気持ちよさも半減してしまいますよね。
お客様に最後まで身を預けてほしいから
手はいつも温かいように。
血流がよくなる食事を心掛け
週3日のヨガで筋トレも欠かしません。
「手がとても大きく感じます」
これは、本当に嬉しいことです。
実はとても手が小さいんです。
だけど、小さいと身体を包み込めないので
ボディマッサージの時は
手のひらをめいっぱい広げて
余すことなく使って
身体を包むように心掛けてトリートメントしているのです。
手の圧や、密着感をとても大切にしています。
反対に、フェイシャルはとてもしやすくて。
手が小さいと
どれだけ小顔の人を担当しても
指がぶつからず、包み込めるのです。
そんな風にコンプレックスと1つ1つ
私はセラピストになって向き合うことができた。
だからこそ、私はできることなら
現役セラピストを80歳まで続けていきたいと
日々思いながら
トリートメントをしています。
セラピストでいれば
いつも肌のことを意識していられるし
筋肉のつき方も考えたり
スタイルを気にしていられます。
セラピストとして無理なく意識高くいられることも
嬉しいですし
何よりセラピストでい続けることで
オーガニックコスメがもたらす
素肌の上で起こる奇跡を
体感し続けることができるのです。
これは、製造者側にも消費者側にも分からない
「技術者」だから分かる奇跡です。
素肌によって
コスメは違う反応を見せることを
製造者も消費者も知らないのです。
私は今後60年触れ続けることで
見えないものまで見えてくるかもしれない。
そのセラピストとしての可能性や成長が
楽しみで仕方ないのですよ。
オーガニックな食事や生活を
本当にいつも楽しんでいるから
それが「経験、知識」になって、お仕事にも活かせるし
嘘偽りのない話もできる。
お母さんでも、若くても
できる方法まで伝えられる。
リアルが伝えられる。
オーガニック関連で働く人たちと親しくなれたり
共にお仕事ができるから
1人では知りえなかった世界を
知ることができる。
本の出版やセミナーの出張など
どんどんご縁が繋がって
「わたし」という人間が「成長」する喜びがあるのよね。
まことちゃんって
何か欲しくて働いてるの?と
最近友人に聞かれてよく考えてみたけれど
やっぱり私は綺麗事抜きに
「自分の成長のため」が最優先なの。
成長できない報酬500万円の仕事より
成長できる報酬100万円の仕事の方が
結果、自分の成長や技術となり
それよりも大きな収益や人脈が生まれることだってある。
利益はいらないと言ったら
それは嘘になってしまうけど
私にとって優先順位が低いことは事実で
それよりも目先の仕事で
どんな風に自分が成長できるかワクワクしてしまうの。
あ、私、こんなこともできるんだ!
こんなこともできるようになったんだ!って。
まるでインナーチャイルドを育てる感覚。
これって起業者には
欠かせない感覚だと信じているんですよ。
心から自分自身の成長を楽しむこと。
綺麗とか、可愛いとか
そんなところじゃない
内側にいる本当の自分を育てるのよ。
だから今日も私は
自分の好きな仕事を好きなだけ楽しんでくるよ。
嫌いだった手にも、大好きになれたこの仕事にも
心から誇りと敬意を持って
今日もお客様に触れたいから。
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