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名前のない小さな起業家たち。

 

今日はサロンに
若い経営者の女の子がやってきて

私の話を聞いて、泣いていた。

 

 

ここ最近
起業する女性が増えたように思う。

 

一昔前は〈キラキラ起業家〉なんて
言われたけれど

キラキラしてる時なんて
ほんの一瞬だけなのにな、と
思ったことを覚えてる。

 

 

男性は子供の頃から
プラモデルや電車のおもちゃが得意で
つまりそれは
〈0から1を作り込んで横に広げていく事〉
性別的にも長けているということ。

女性はリカちゃん人形や
おままごとが好きで
つまりそれは
〈作られた世界観に多様性を持たせる事〉
得意だったはず。

 

 

それなのに
自分の幸せの形性別に盲目になり

周りに影響されて
上へ上へを目指す起業は
本人らしさを失わせてしまうのではないだろうか。

 

 

「坂田さんにとって
ビジネスってなんですか?」

そう聞かれて
組織図を見せながら悠長に話し出すと

一体彼女が何に胸を打たれたのか
目頭いっぱいに涙を溜めていたのだ。

 

 

 

– 30億稼いだら、それは成功ですか?

 

確かに
横に広げてから縦に伸ばすビジネスは

売り上げも上がって
一瞬は楽しいかもしれないけれど
数字は所詮数字のまま。

 

年齢が
大人になれば幾つでも
関係なくなるのと同じで

環境や業界が違えば
売り上げに成功のラインなんて
あってないようなモノ。

 

 

ゴールも分からないマラソンが
辛いのと同じで

自分でいくら稼げば
〈成功なのか幸せなのか〉も分からないのに

人の基準で成功を
図ったり図られるのは
ナンセンスだと思ったのだ。

 

 

だからこそ私は
まずは自分の〈したいこと〉で起業して
〈叶えたい夢を自分の力で叶えること〉

私なりの成功と幸せのゴールにしている。

 

 

正直言うと
年商1億円、営業利益2割あれば

私は今のスタンスを崩すことなく
店舗展開もできる化粧品も作れる
娘に欲しいものを買ってあげられる
自分も出張に行けると思う。

人もそこそこ雇える
大きな投資は出来なくても
自己資金だけでそれとなくやっていける

今でも十分に等身大のビジネスはできるし
好きな人たちと
楽しいことを楽しいだけ
広げることができる。

 

家にも18時に帰れる
娘との夜の映画タイムも
銭湯に行く時間も楽しめる

いつか妊娠して第二子を産む事になっても
誰にも迷惑をかけずに
仕事と両立できるはず。

 

 

考えてみたら
私は「私のゴールライン」に
すで立っていたのだ。

出来ないことよりも
出来ることを数えてみるだけ
立派な成功者になれるのである。

 

 

私の幸せは
好きなように生きれること。

 

誰にも邪魔されることなく
卑下されたり誤解されたりすることなく
好きな人たちと好きな事で笑い合えたり
助け合えればそれでいい。

私の幸せは
好きなように生きれること。

 

大好きな家族が困った時や
娘の夢を叶えるための資金
少しのお小遣い
旅に出られる時間があれば、それでいい。

 

 

それが叶うなら
私に30億も必要ないし
大きな会社も組織も
結局は不自由になるだけだと思ってる。

 

 

〈どんな幸せを叶えるために起業するのか〉

きちんと見えていないなら
売上だけに固執する起業なんて
そもそも本人の幸せにはならないから
辞めた方がいいよ、と伝えたのだ。

 

 

 

スティーブ・ジョブスも
死ぬ間際に残した文章で、こう言っていた。

「富も名誉も死後の世界には持っていけない。
持っていけるのは思い出だけだ。」と

 

 

– 世の中には、多分きっと
お金で買えないものの方が圧倒的に多い。

 

家族、仲間、子供、思い出
体験、経験、失敗、恋愛。

みんな結局は、お金じゃ買えない。

 

ここに幸せを感じる人
多分売り上げだけをゴールにして
起業すべきじゃない。

 

自分の叶えたい夢なんて
案外シンプルで小さなものなのに
大きな夢を抱きすぎな人が
多いように感じたのだ。

 

 

私は昔、目の前にある
〈小さな幸せ〉を見失っていたことがある。

 

朝の10時から夜の10時まで働いて
夢を追いかけていたころ。

 

キャリアも積めたしお金も貰えたけど
家族や娘との時間や旅行の時間という
小さな幸せから
いつも遠ざかってばかりだった。

 

人は「時間」を見失うと
小さな幸せにすら盲目になる。

 

成功して幸せになりないなら
まずは稼いだお金で
小さな幸せに気づける「時間」を
取り戻すことだ
と、私は思った。

 

 

 

染まれないことと
染まらないことは、少しだけ違う

 

周りの経営者がどれだけ優秀でも

あなたがしたいことや
叶えたい幸せがそこに無いなら
全部染まる必要はないと思う。

 

彼らの基準で働けないことに
悔やまなくていい。

あなたが優秀では無いという証拠も
何処にも無い。

 

 

先輩方から参考になることは沢山あっても
染まれない自分を責める必要はなくて

その性に生まれたことも
これまでの経験も知識も
活かせる場所は
他にいくらでも探すことができる。

 

目の前のゴールが
本当に自分にとってのゴールなのか
よく考えてみてほしかった。

 

 

涙の意味は分かるようで分からないけれど
きっと彼女なりに
思いあたることがあったのかもしれない。

 

 

足りないものは
「ちっぽけな勇気」だけ。

 

結局のところ
〈起業家〉という仕事は
本当は存在しないのかもしれない。

 

 

好きな事で好きな様に働ける人たちが
自分の得意で起業していくけれど

結局原点は
美容家や料理人や作家などであって
〈起業家〉という職種ではない。

 

私は彼女に

「将来の夢みたいに
”名前のある仕事”に就いてほしい」

…そう、心に願うことしかできなかった。

 

 

 

 

 

〈わたしの幸せって何だろう〉

 

最近やっと自分で
化粧品の原料エキスを
抽出できるようになって

子供みたいに喜んだことを覚えている。

 

オーガニック化粧品の原点を
自分で探究できること

化粧品製造の世界の中では
何も出来なかった自分に
可能性が増えたことへの証明だった。

 

「自分の力で何でもできる」 

 

それこそ個人起業の醍醐味だと
私は思うんだけどな。

 

 

坂田まこと

 

 

 

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