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「死んだ細胞」とは?
この前のスクールの座学授業の際
生徒さんに伝えた言葉があります。
私たちがオーガニックコスメ及び
ソーシャルコスメを使用した
施術や販売を行う理由に
人と環境に優しいだけでなく
化粧品を通じて自身と環境の健康を
共に考えることを伝えられること。
皮膚の本来の自然治癒力や免疫力
自浄作用とのあらゆる機能を害することなく
人の皮脂等に類似した成分
加えて生分解性が高い素材を活用することで
綺麗だけでなく健康を促進すること。
本来作用してはいけない
〈真皮層〉と言われる表皮の奥の細胞に対し
過度なケアを行わないことで
あくまでも内側と外側からの両アプローチが
肌本来の健康美に繋がることを
伝えています。
実はね
皆さん,忘れちゃってるかもしれませんが
皮膚の表面にある〈角質層〉は
もう死んでしまった細胞です。
これは角質層だけでなく
髪も、爪も、まつ毛も
切っても痛くない箇所には
神経や血管は存在しません。
私たちの皮膚の表面には
体の水分を保ち
外から異物が入るのを防ぐ機能を持つ
角層があります。
角層には神経や血管がありません。
実は爪甲は角層が幾重にも重って
硬くなったものなので
神経や血管がないのです。
爪は〈皮膚の一部〉になるということですね。
肌と爪と髪の共通点は
主成分が『ケラチン』であること。
神経の通ってない死滅細胞であること。
健康のバロメーターになること。
など、いろいろ共通点があります。
ケラチンは硫黄を多く含むタンパク質で
肌に含まれる『軟ケラチン』と
爪や髪に含まれる『硬ケラチン』があります。
死滅細胞は傷ついても
痛みはありませんが
そのかわり自己修復機能がないので
傷んだところは痛みっぱなしなのです。
髪の毛に置き換えると
カラーやパーマで傷んだ髪は
何もしないとボロボロになっていく一方です。
そうならないために
そもそも極力傷ませないように
カラーやパーマを控えることや
トリートメント等で
ヘアケアすることが大切になります。
これは、皮膚も同じです。
皮膚も〈死滅細胞〉ですから
ケアをきちんと行わないと
極端に肌断食をしたり
石油系の皮膚負担が高い
メイクやスキンケアを過度に行ったり
食べ物だけで綺麗になることは
「すでに死んでいる細胞」においては難しいのです。
神経の通っていない死んだ細胞に
私たちがしたほうがいいこと。
反対に
神経の通っている生きた細胞に
私たちができること。
きちんと整理していきましょう。
「生きた細胞」と「死んだ細胞」に
私たちができること
「生きた細胞」
即ちそれは核が存在し細胞分裂したり
神経や血管が通っている細胞を指します。
これは刺激を与えると
〈痛み〉がありますね。
神経が通っている箇所は
概ね〈痛い〉ことが特徴です。
よくあるスキンケアの手段に
〈痛み〉が伴うものがありますね。
ピーリングや角質ケア、レーザー系が
良い例かと思います。
良い悪いでは無いのですが
肌本来を健康的に導く過程には
さほど必要な手段とは言えないんですね。
「すぐに綺麗になれればそれでいい!」
となると、これでも良いのですが
「肌質を改善して安定させたい」
そう願うなら、違うと思うのです。
そもそも「生きた細胞」は
自ら治癒する力を持ち合わせていますし
それこそ食べた物や運動習慣で
外部からのスキンケアが無くとも
健康的に変えることが今後も可能です。
しかし多くの場合は
痛みや摩擦を伴うスキンケアを
より効果的!と思ってしてしまう方が
本当に多く見受けられるのです。
スキンケアをする理由は
髪の毛の話と同じで
放っておくと痛んでしまう〈死滅細胞〉を
綺麗に健康的に保つためです。
これから何度でも自発的に健康的になれる
「生きた細胞」に何かを
アプローチしたい訳ではありません。
もちろん、皮膚側から
真皮層にアプローチできる成分があるなら
それはとても画期的ですが
それが石油系の生分解性が低いものや
本来肌には不必要な異物である場合
ただの負担でしかありません。
下手したらアレルギーなどの
皮膚疾患の原因となります。
私たちが
「死んだ細胞」にできることは
多様にありますが
「生きた細胞」にできることは
非常に限られているのです。
何故、私がMaison de Naturopathieと言う
スキンケアとインナーケアを
同じキープロダクトでお手当てする
化粧品と食品を生み出したのか。
自然療法を体験するためのプロダクト
– 素肌別に植物を選んで活用できる –
これもここに通じています。
オーガニックスキンケアは
皮膚という〈外皮〉から
死んだ細胞を美しく健康的に維持すること。
オーガニックインナーケアは
粘膜という〈内皮〉から
生きた細胞を美しく健康的に維持すること。
それぞれアプローチの方法が異なるため
良い物を食べながら
肌にも与えながら
共に美しくなることが一番理想的ですね。
〈痛み〉が伴うスキンケアは
基本的にしてはいけません。
神経や血管が通っている箇所に
私たちはスキンケアをしたい訳では無く
自ら再生も治癒も出来ない細胞を
手助けするために行います。
〈過度なケア〉は
皮膚本来の機能を損なわせることが
非常にリスクになるのですね。
だからこそ私たちは
「死んだ細胞」にまずはフォーカスを当てます。
例え、それは死んでいても
その角質層や爪や髪が無ければ
皮膚の刺激からの保護や温度管理が
出来ません。
皮肉なことに
〈美しさ〉を保つためには
角質層と爪と髪が美しくあることに直結します。
私たちは痛みのない死んだ細胞と
向き合い続ける必要があるのです。
反対に
まだ生きている細胞に
過度なケアや刺激は与えてはいけないのです。
「間違ったスキンケア」とは
とても簡単なことです。
痛みや摩擦を伴うスキンケアは
概ね間違っていることが多いです。
間違っている、というと語弊がありますが
健康的になりたくて
オーガニックスキンケアに辿り着いたのであれば
そのケアは卒業してほしいのです。
■石油系合成界面活性剤での
クレンジングや洗顔■角質剥離、ピーリング作用のある
刺激の強い角質ケア■レーザー系の美容皮膚科処置
■ピンセットや鼻パックなどを使用した
角質層を傷つける角栓ケア■ゴシゴシ擦るような洗顔
■石鹸などの天然の界面活性剤での
さっぱりしすぎる洗顔■ニキビを潰す,押し出す等の痛みの伴う処置
など。
痛みや摩擦を伴うスキンケア、って
結構あるんですよ。
これらは大抵
〈生きた細胞〉に刺激を与えていますから
多少なら「細胞賦活になる」と言う説も
もちろんありますが
敏感な人が同じことをしていては
あまり意味がないと思います。
まず大切なことは
〈何のためにオーガニックスキンケアを始めるのか〉
〈自分の皮膚はどんな特徴なのか〉
よく理解してオーガニックコスメを選び
オーガニックスキンケアを行うこと。
それを間違うと
健康的になりたいのに
過度に断食等を行い
鉄分不足や皮脂不足で
ボロボロになっていくことと同じ。
一見〈健康法〉や〈美容法〉と呼ばれるものも
使う相手や使い方を間違えると
全く違う効果になります。
まずは〈スタートライン〉を明確にして
オーガニックスキンケアを
はじめてくださいね。
そこで私たちは
それらの判断基準を教える学校を
運営していると言うわけです。
まずは知識をつけること。
よくオーガニックコスメは
「即効性に優れない」と
言われることがあります。
しかし、即効性に優れたものが
必ずしも良いとは限りませんよね。
ダイエットとリバウンドの関係性も同じ。
急激な体重減量は
体の慣れが追いつきません。
結果的に脂肪や糖を溜め込み
リバウンドを引き起こすわけです。
皮膚も同じこと。
急激な変化は、肌の恒常性にとっては脅威です。
どんなことも
〈ゆっくりじっくり変わること〉を
大切にしてくださいね。
明日がデートだったり
結婚式だと言うのであれば
もちろん私たちは要望に答えて
即効性美容をお伝えしますが
「肌質を改善したい」と来店するのであれば
私たちは必ずしも
即効性の高い美容は不必要だと伝え
ゆっくり変わる〈遅効性美容〉を
お伝えすると思います。
肌が健康的になり土壌が肥されると
どんなにシンプルな成分でも
肌は栄養をぐんぐん吸収し変わり始めます。
まずは、肌の感受性をあげてください。
そうすることで
肌に与える化粧品が
例えば「ただの水」でも
肌が潤いを覚えるようになりますから。
化粧品に依存するのでは無く
化粧品を通じて
自身の肌の土壌環境を整えることを
目的としてほしいのです。
そうすれば必ず3年後の肌が変わりますから。
確実に、変わっていきますから。
坂田まこと
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