– 無料のお肌相談室 –
私に直接エステの予約やお肌相談が可能です
上記カ
レンダーへの質問・予約もこちら友だち追加

          

 

 

 

 

 

父と私は初めて”同じ目線”で
腕を強く引き合った

 

“年を重ねて大人になる娘”と
“年老いて子供に戻っていく父”の話。

 

 

世の中のニュースは
子供に怒鳴ったり手を挙げる親を
まるで〈親失格〉かのように取り上げるけど

 

かつて自分たちが幼く子供だった頃
親は真剣に向き合う中で
胸ぐらを掴んで怒ったり

頬を叩いて諭したりしなかったんだろうか。

 

 

 

私の父は
とても厳しい人だった。

 

 

 

私の父は、とても厳しい人だった。

 

 

そんな父親に認められたくて
勉強や部活を頑張っていた頃があるくらい。

 

私がハンドボールの選手になった時は
初めて試合を見にきてくれて
大好きな父の車で送迎をしてくれたり。

 

現役を引退した時は「寂しいね」と
寝室で母親と話す声に
扉越しに悔し泣きをしたことも —

 

 

 

 

そんな父が25歳の時、糖尿病を発症して
あんなに恰幅の良かった父が痩せて細って
今にも押したら
倒れてしまいそうなくらいに。

 

 

 

そんな今にも死んでしまいそうな父を見て
元気なうちに結婚式を挙げようと
準備を始めた
結婚6年目の小さな結婚式。

 

 

「お父さんにドレス姿を見せなくちゃ」
起業したばかりの口座に貯まってた
100万円を引き出して
昔の仲間たちを集めて作った小さな結婚式で

父と私は初めて”同じ目線”
腕を強く引き合ったんだ —

 

 

 

父は私のドレス姿を見るなり泣き出して
あんなにも偉大で怖かった父が
本当に小さく、子供のように見えて

 

「お父さんも全部初めてだったんだ」

 

親になる大変さとか辛さを
自分が親になったことや結婚式を通じて
初めて気がついた、あの日。

 

 

勝手に何でも出来る人だと
思い込んで決めつけて

その中で感じる理不尽な出来事に
強く反発した日々も
今思えば、仕方のないことだったんだと。

 

 

 

 

人の視野はとても狭いから
同じ立場に立たない限り

その人の全てを知ることは難しいよ。

 

 

私だって親になって初めて
父や母の厳しい言葉や乱暴な仕草に
全部ちゃんと”意味”があったことを知ったりした。

 

父に頬を叩かれて反抗したあの日も
きっとお互いに苦しかったよ。

 

“ 言いたいことが
愛する人に上手く伝わらなくて ”

 

 

あれだけ偉大に見えた父も
親になるのは初めてで

性別が違えば余計
分からないことだらけ。

 

 

その中でも見捨てることなく
16歳で家を飛び出した私と
必死に向き合って

時に声を荒らげたり
厳しく言い放ったりしては手を引いてみたり。

 

 

 

「16歳の夏」

一人暮らしをしていた私の部屋に
熱を出して寝込んでいた私を
迎えに来たのも、父だったことを思い出す。

あの時から父は私の唯一の味方だったから。

 

 

 

君の立場に立てば、君が正しい。
でも私の立場に立てば、私も正しい。

 

それぞれの立場で
守るべきや大切なものは違うよ。

 

 

それでも親子になって向き合う以上
お互いに初めてのことに
戸惑いながらも戦っていかなくちゃいけない。

 

 

逃げ出すことは簡単だよ。

だけど私の家族は少なくとも
どうしようもない私から
逃げ出したりなんてしなかった。

 

 

今になっては
“叩かれた頬”も娘の勲章。

父の娘に生まれた私の誇りになった。

 

 

そうやって一つ一つ
子供に生まれた自分と
親になった父の隙間を

立場や環境が変わりゆく中で理解して
同じ立場になって悩み苦しむ時に
思い出せばいい。

 

 

 

 

 

 

「大丈夫。
父だって親になるのは初めてだった」

 

 

 

 

 

 

 

 

誰だって一度は間違うよ。

 

 

 

下らないニュースや
周りの親の意見なんて気にしないで。

 

24時間放っておいたら死んでしまう命を
自分なりに必死に守ろうとする”自分の親心”を
一般的な意見で否定したりしないで。

 

怒鳴ってしまっても、叩いてしまっても
子供の寝顔を見ながら
「ごめんね」と反省する夜も

全部、いつかちゃんと伝わる時が来る。

 

 

無駄な時間なんてひとつもない。

こうやって失敗しながら
親子で一緒に
成長していくしかないんだから。

 

 

 

親子の間に「正解」なんて
本当は存在しないんだから —

 

 

坂田まこと

 

 

 

 

私の半生が自叙伝になりました。
2022.6.20新刊「傷つくほどに美しくなれる」
Amazonはこちらから

 

– インスタはこちら –


友だち追加