私たちらしい
「植物芳香浴/よもぎ蒸し」の新提案
創業12周年を迎えた今年
自然派サロンと全国300店舗近くと繋がって
オーガニック化粧品の取引や製造を行ってきた私たち
株式会社オーガニックマザーライフが
「本気で”よもぎ蒸し”ブランドを開発したら
どんなものができるんだろう?」
きっかけは
とあるよもぎ蒸しのスクールで学習を行い
サロンを開く生徒さんからの「相談」でした。
習ったスクールも高額だった故に
習わないとハーブの仕入が出来なかったことから
「よもぎ蒸し」1回あたりの原価金額を下げるために
10何万円もする業務用ハーブを
まとめ買いしようか悩んでいる…とのこと。
最初の印象は
「よもぎ蒸しってそんな高いの?」でした。
高額な受講費がなくても
個人、またはサロンオーナーさんが自分の選択肢で
いろんなハーブ(商材)を
買えたらいいのにね、という
ハードルを下げることは
私たちにとって日常的なことでもありました。
「植物芳香浴」という名の
よもぎ蒸しブランドを立ち上げよう
そう動き始めたのは7月上旬。
オーガニックマザーライフらしい
有機的且つ社会的な「よもぎ蒸し」を
作ってみよう、と
まずは植物(特によもぎ)の選別を
開始しました。
私たちの化粧品工場の所在地である
宮崎県の山々から鹿児島の霧島あたりに
薬草として活用されてきた
自生した「ヨモギ」達を採用。
これらを乾燥させ
宮崎の工場に運んだら粉砕し
「もぐさ」にしてから
日本の薬草と西洋ハーブを
適切な効能ごとに混ぜていく作業から始まりました。
私たちが使う植物素材は
オーガニック化粧品の原料にも使っている
「有機または無農薬の食品グレード」素材が
中心です。
それ以外は使用しません。
これらを乾燥素材のまま
刻んだり、砕いたり、もぐさにしたりして
少しでも植物エキスが熱水に流出するように
自然の恵みを加工していきました。
「ただ混ぜるだけ」で
できる訳じゃありません。
よもぎ蒸しに使うハーブたちは
「入浴料」としても使用できる製品にしたかったため
40度以下のお湯でも
しっかりエキスが水分に流出するように
繊維を出来るだけ細かく粉砕しておくことが
必須でした。
実は砕き、葉や茎は粉砕します。
「ありのまま」はとても素晴らしいことですが
一方で化粧品や商材にするには
使いづらい一面があるのが
自然派製品のデメリットでもあります。
そこはオーガニック化粧品の研究知識を活用し
よもぎ蒸しハーブも
加工と研究を重ねていったのです。
「体質別ハーブ」をブレンドする
私たちの美容メゾットに
「抗酸化・活性・鎮静・調整」の4種の肌や体質属性で
化粧品を製造する、というセオリーがあり
そのメソッドに沿って
植物芳香浴(よもぎ蒸し)ブレンドも
処方を組み合わせました。
大きく分けて「4つ」の効果に分類されます。
1、妊活・更年期ケア・婦人系トラブルケア(調整系)
2、アンチエイジング・抗酸化(抗酸化系)
3、ダイエット・燃焼(活性系)
4、風邪やアレルギー免疫・抗炎症(鎮静系)
① 妊活・婦人系バランスケア系
(ホルモン調整・子宮ケア・妊活・更年期)
商品名:Herbe Féminine Sacrée
(エルブ・フェミニーヌ・サクレ)
意味:「神聖なる女性のハーブ」
② エイジングケア・美容強化系
(抗酸化・美肌・若返り・くすみケア)
商品名:Herbe Beauté Éclat
(エルブ・ボーテ・エクラ)
意味:「輝きを引き出す美のハーブ」
③ ダイエットサポート系
(脂肪燃焼・むくみ・血糖コントロール・冷え対策)
商品名:Herbe Minceur Chaude
(エルブ・マンスール・ショード)
意味:「温めて巡らせるスリムハーブ」
④ 免疫・抗炎症ケア系
(風邪予防・粘膜保護・慢性炎症・アレルギー)
商品名:Herbe Immunité Douce
(エルブ・イミュニテ・ドゥース)
意味:「やさしく守る免疫ハーブ」
まずはこの4種のブレンドが完成しました。
オリジナルスチームチェアの開発も
オリジナルスチームチェアに関しても
国産桧の職人さんに
「こんな椅子が欲しい!」とベンチマーク品を提供し
作ったハンドメイドチェアを創りました。
“国産桧(ヒノキ)のよもぎ蒸し椅子”で
耐湿、耐水性に優れた
「桧(ヒノキ)」を主材料としています。
有害な塗料を使わない
“無塗装仕上げ”となっており
蒸される間に感じる
天然の桧(ヒノキ)の香りをお楽しみいただけるように。
化学的な素材は一切使用せず
自然仕上げに製作にこだわっています。
座面の角は丁寧に丸く削られ
子供の手が触れても傷つきことはありません。
椅子の奥背面にはコンセント穴も設計されており
蒸気が出来るだけ椅子の中から漏れないように
穴は最小限に。
鍋を入れる入り口の高さも
出来る限り小さく設計され
職人の配慮が感じられますよね。
側面や前面の開口部分が
通常のよもぎ蒸し椅子よりも
狭く設計されることで
蒸気熱の伝導率が高くなる工夫がなされています。
また足腰が悪い高齢の方でも
安心して腰掛けられるようにと
「背もたれ」が取り付けられています。
従来のよもぎ蒸し椅子は
デザイン性や低価格が重要視され背面が無いものが多く
40分間座り続けるには
非常に足腰に負担が掛かり長時間利用は不向きでした。
このチェアは座面・背面の大きさも広く設計し
クッションの大きさは縦横40cmも。
足を組んだり抱えて座ったり、座禅を組むことも可能。
スチームローブの中に顔を埋めて座っていても
非常に姿勢が安定しており
長時間のよもぎ蒸しにも対応できる安定性があります。
「薄いクッションではお尻が痛くなる」
そんなお悩みを軽減すべく4cmと厚みがあるクッションを
レザー職人が一つ一つ丁寧に手作りで仕上げています。
「よもぎ蒸し用の椅子」として使用しなくなっても
子供用の椅子にも使用できる
マルチ仕様にしてみました。
サロン利用へのハードルを下げる取り組み
「よもぎ蒸し」サロンが
私の周りでも増える中
背景には妊活などの「温熱療法」を必要とする
冷えや巡りに悩む女性の増加があると思いました。
私自身も15年ぶりの妊活だったので
それなりに出来ない期間は悩んでいましたし
サウナは苦手、入浴も長時間は皮膚が乾燥する・・・
なかなかセルフケアで
適した温活(妊活)が見つからないでいました。
サロン利用しやすいポイントは
サウナ施設のような「公衆浴場法」にも問題ないし
化粧品とは違った雑貨であれば「薬機法」も
そこまで厳しくないので
小さなサロンで
フェイシャルエステやボディリラクゼーションと
並行して始めるにはちょうどいい商材が
「よもぎ蒸し」だったんですよね。
当然、保健所に審査も必要ないので
主婦の方が部屋の一室から簡単に始められるのが
「よもぎ蒸しサロン」の良さだったりします。
それは、オーガニックエステも同様です。
でもここで問題点だったのは
「よもぎ蒸しハーブは
スクール受講しないと仕入が出来ないものが多い」こと。
これは生徒さんから聞くまで
私も知りませんでした。
結構、高額らしく
それが継続できないと
みんな最後はネットの安い乾燥よもぎを買って
代替えするしかなくなっていく、そうで
縛りが多い商材(協会)が多い現状もあります。
「どうやったらもっとセルフケアでもサロン商材としても
使いやすく、仕入れやすくなるんだろう」と。
やはり作るならビジネスとして成立する必要が
私たちとしてはありましたので
その点において
価格設定は非常に重要なものでした。
続く・・・