昨日お客様よりこんなご相談をライン@よりいただきました。
最近、手作りコスメで〈精油〉を入れて作ったオイルを使っているのですが 急に被れてしまい赤みが出てしまいました。 混ぜる量は教えられた通り守ったのですが、、、 |
顔に塗るオイルに「精油」は加えてもいいのか? これは私、セラピストの一意見としてですが「わざわざ刺激性の高い精油を顔に塗るオイルなどに混ぜるリスクは高い」と 考えていますよ。 たしかに効果は高いのですがそれだけ、リスクも上がることを懸念する必要があります。 肌がもともと丈夫で綺麗な方が効果を感じた手作りコスメを敏感な人が真似をしてかぶれてしまうことはこの方のように、少なくありません。 なので、当然普段の量より大量のオイルでオイルトリートメントする私たちのエステでは フェイシャルに使う植物オイルに私たちの手で「精油」を混ぜる事はありません。 研究室で確実な適量をオイルにブレンドした訳ではないですし やはり、どうしても「素人感覚」となります。 1、混ぜる量がどうしても確実に測りきれない(スタッフによっては未熟な技術となる可能性も) 2、経皮吸収率が高いフェイシャルは精油によるリスクが結構高い 3、トリートメントで使うオイルの量は多いからこそ全体量の例え1%以下でもつい多くなりがち 4、化粧品として最初からブレンドされている場合は使用しています(1%以下の基準で確実に作られているから) 例えば、インソーレ のオイルはカモミール以外、精油を1%以下で含むそうですが使用することもあります。(もちろんストレートでは使用せず植物油と合わせて使用します) これはプロによる正確な基準で配合されるため私たち素人が混ざる感覚とは程遠く、信頼が置けるからです。 植物エキスの中でもインソーレ のオイルは〈オイル抽出〉となり油性成分です。 別名、浸出油、とかマセレーションオイル、とかインフューズドオイル、とか呼ばれていますが 結局はみんな〈植物エキス〉のことです。 芳香成分もカモミールのように残る場合はありますがやはり揮発してしまう可能性が高いため 植物エキスは〈香りがない〉ものがほとんどになります。 水抽出、グリセリン抽出、エタノール抽出など、溶媒によって呼び名は様々に変わるのが〈植物エキス〉です。 話を戻しますね。
画像引用
http://www.para-amor.com/topics/
デリケートゾーンは奥が深い~経皮毒~/
顔の皮膚は
腕や手の平に比べると経皮吸収率が
高いのはご存知かと思います。
(意外と背中も高いです!)
そこに、毎日のクレンジング・洗顔等で皮膚バリアも免疫力も落ちていると考えると・・・ 図よりも顔の経皮吸収率は上がると言われています。 リラクゼーション要素も大切にするオーガニックエステだからこそ 「精油」はボディケアに使用しフェイシャルには「植物エキス」までに留めて使用することを個人的にはオススメします。 とにかく、綺麗よりも健康を優先してほしい。リスクの回避が大切なのです! 家でのホームケアも同様で 特に「手作りコスメ」でフェイシャルオイルに精油を使用するのはリスクが高い気がしてなりません。
化粧品に隠された「1%の成分」はどれだけの効果なのか? 化粧品には「1%以下の成分」が結構多く 全成分表示だからこそ少量でも記載されるわけですが 「1%以下の成分」も多少なりとも化粧品の効果を担っています。 中には「切り捨てて考える」方もいるようですが だったらこの世のオーガニックコスメに含まれるあらゆる「植物エキスが何故効くのか?」証明できない気がして、、、 1%以下だと、効果ない!と言うならば 何故、植物油にあらゆる植物エキスが混ざる事で使っているセラピストでさえもお客様の肌がモチモチ、ふわっとするのを手伝いに感じるのか、、、 芳香蒸留水と、植物油だけでは乾燥してしまうお肌があらゆる植物エキスのおかげで赤みが軽減したり、ふっくらしたり改善する様は幾度となく見てまいりました。 だからこそ私たちは体感を大切にしています。 そして、エビデンスや根拠を出来る限り調べつくし時には専門家を訪ね、論文から引用し、説明しています。 ただここに「科学的根拠」だけを求めて私たち女性が感じる体感を〈気のせいですよ〉と言い切るのは無理があると分かっていて欲しいのです。 例えば、風邪の日に生姜湯を飲む。 昔からあった民間療法の一つで昔は何の科学的根拠は無かったけれどある時、根拠が見つかって科学的に分析されるようになった。 つまり、科学的根拠なんて言うものはたくさんの「体感」があってこそおいおい後で付いてくるもの。 つまり、根拠が無くたってスピリチュアルなことでも健康になれる人がいるくらいですから そこに全て「エビデンスがないと信じない」とは少し勿体無い気がするのです。 いいんじゃない? スキンケアは、自己満足の世界です。 あれ、効いてる?!と自分の体感を信じることも大切な効果ですよ。 そんなに、悩みすぎないでね。
精油にとっての〈1%のリスク〉を考えてみよう 精油の1%は多少なりとも危険視する必要があります。 植物エキスとは異なる植物の濃縮液でもある〈精油〉はたくさんの禁忌を持っています。 植物エキスと違うのは精油は植物の「芳香成分」だけを取り出して作られていることですね! 基本的には「香料」として使用されますが中には医薬部外品有効成分として使用されるものもあり 確実に効果を感じやすい!のは確かなのです。 1、植物アレルギーの危険性 2、皮膚刺激が強くかぶれる可能性 これは、植物油や植物エキスよりも遥かにリスクが高くなることを理解して使って欲しいのです! 特にフェイシャルオイルに精油を混ぜて使うセラピストさん。 手作りフェイシャルコスメに精油を混ぜる素人さん。 〈1%以外〉でもリスクは高いのです!(2回言いました) 量も多くなりがちです。OEMで製造されたオーガニックコスメと同類に並べてはいけません。 あくまでも芳香成分なのでボディ、例えばデコルテ用のオイルに留めることで鼻から脳に届きますし 皮膚の薄いフェイシャルでのリスクよりは軽減します。 香りは鼻から入り脳に届き自律神経やホルモンバランスへ穏やかに作用するでしょうね。 つまり、効きすぎる精油よりも穏やかな植物エキスの方が私たちセラピストからしても 安全性も高くオーガニックスキンケアとしては〈安定して改善〉しやすいと考えます。
精油を含む化粧品で「無刺激」ということはあり得ません 私たちもそれはよく理解しています。 その為、エステでも自宅でのホームケアコスメを進めるときも 過敏な肌の方特に赤みが強く、ニキビが出来やすく皮膚バリア機能が落ちている方に 〈アルコール、精油フリー〉を使用しお勧めするのは、当然の配慮です。 中には元から肌が凄く綺麗で安定した方もいますのでそんな方には何使っても大丈夫!なことももちろんありますね!笑 ただ、せっかくオーガニックエステに時間とお金をかけてくるわけですから 荒れやすい〈リスクの高い精油成分〉を自らブレンドしてフェイシャルに使用するのは 適当なサービスとは、言えない気がしたのです。 これもセラピストそれぞれなのですが私はリスクを落としてリラクゼーション(メンタルケア)までに精油の利用は留めています。 精油ほどの効力がなくても植物油や植物エキスや芳香蒸留水だってブレンドの仕方によっては効果はかなり高くなると オーガニックコスメの世界にも科学的根拠、論文はたくさんあります。 – 化粧品成分オンライン –https://cosmetic-ingredients.org/ ここで植物エキスや植物油の論文も見つけることができますから 一概に、精油を入れた方が効果高くなるのでは?と 素人感覚で混ぜるよりも 植物油や植物エキスを上手いこと利用して作ったり、使ったりした方が確実に安全だと思うからです。
なんで私は「植物エキス」を使用するのか? わた時のサロンでは来年からエコサート認証のOEM工場「ケアリングジャパン」様の協力を経て オーガニックコスメ原料を50種以上取り揃え オートクチュールオーガニックエステ合わせてスクールでの指導をさせていただいております。 この前、ある方のブログで「植物エキスなんて1%以下だから全部無視していい」と書いてありました。 衝撃!!・・・んなことあるかい! そんなことを言い始めたらケミカルコスメの方に使用される成分がやっぱり明確で良いと言うことになり兼ねないではないですか!涙 科学的根拠に本当に私たちの「体感」は太刀打ちできないのでしょうか? いやいや、目に見えない光も音もあるこの世の中で科学的根拠だけを信じていたらすごく寂しい人間になってしまうじゃないですか、、、笑 「植物エキスの効能」を専門家に聞いてみたところ、、、 ーーーーーーー 基本的に化粧品に配合されている植物エキスの多くは皮膚コンディショニング作用を主体とした水溶性成分で成分含有量は1%以下が多くそのため成分表示欄には順不同となっているそうです。 一般的に化粧品に配合される植物エキスは1%未満がほとんどなので化粧品成分表示欄に植物エキスがでてきたらそこから後は1%未満の配合量だと推測できます。 また、知っておいてほしいのは植物エキスは研究結果に基づいて複数のエキスを組み合わせて相乗効果または単体では成し得ない作用を得ることができる一方で 多くのエキスが配合されていても効果や品質が高いとは限らないということです。 さきほど植物エキスの配合量は1%以下の場合が多いと伝えましたがこれは安全性との兼ね合いも考慮して1%以下でも目的に合った相応の効果が期待できると考えられているからです。 品質やモラルに欠けた販売会社の中には効果が期待できないほど微量の植物エキス配合量であるにもかかわらずまるでそれがメイン成分であるかのように宣伝して販売するところもありますが 一般的にユーザーに支持されている化粧品メーカーは安全性と効果のバランスを考慮して処方を組みます。 また、植物エキスの配合量または種類が多いほど効果が高いというのも一概にはいえず極端にいえば植物エキス100種類配合であっても各エキスの平均濃度が0.00001%など推奨量以下の濃度であれば効果はほとんどないと考えられます。 通常、製品の濃度は独自の技術やコンセプトとも関わるため明らかにされることは少ないですが植物エキスは安全性の高いものが多く また効果・作用だけでなく植物にまつわるストーリーやイメージを製品に付加したりユニークな植物を配合することでオリジナリティをより際立たせるなど製品の付加価値や独自性を表現する優れた要素であるため 独自性に感度の高いメーカーが植物エキスを配合する場合は選び抜かれて配合されていることが多いです。 例えばフルーツや野菜などは産地がどこであっても栄養価や品質がどれだけ高くても原材料名はフルーツ名や野菜名しか記載されないように 化粧品成分表示名称としては同じエキスであっても地域特産の品質が高く成分配合量が多いエキスであったりメーカーがオリジナルで抽出・精製した通常とは成分配合比率が異なるエキスであることもあります。 そのため、成分表示一覧だけではなく販売媒体の情報と合わせて判断してください。 植物エキスは本当に肌に効果があるのか植物エキスの化粧品配合量が多くても約1%と聞くと少ないと感じるかもしれませんし専門家の中には成分は角質層までしか浸透しないのでコンディショニング以上の効果はほとんどないと、いう見方もあります。 (実に様々です) では、本当に1%という数字は少ないのかというとそんなことはなくまた角質層までしか浸透していないのかというとこれも正しい知識ではありません。 体感的にわかりやすい例としてショウキョウエキス(ショウガ根エキス)をあげますがショウキョウエキスの代表的な作用のひとつに血行促進作用があります。 1%未満のショウキョウエキスを配合した化粧水でも多くの方が血行促進作用によるゆるやかな体温の上昇を感じると思います。 (つまり根拠がなくても体感がある!) 皮膚の血管は角質層のさらに下の真皮層にあり血行促進によって体温のゆるやかな上昇を感じた場合は明らかにエキスの効果が真皮まで及んでいると認められ 実際に化粧品成分のヒト試験においても真皮まで到達しているデータも少なくありません。 皮膚の構造と皮膚の主要成分図そのため植物エキスの中には角質層にとどまらず効果をあたえるものも確認されています薬機法(旧薬事法)という法律の中で化粧品は医薬品ではないため著しい効果があってはならず 化粧品の成分も角質層までしか浸透しないということになっており真皮まで浸透したデータや効果を営業目的で謳ってはいけないことになっています。 それでも長い歴史の中で植物エキスは絶えず世界中の人々によって使用されてきた実績があり 日本においても平安時代に完成された日本最古の医学全書である「医心方〈巻4〉美容篇」にも様々な植物エキスの効果が掲載されており それらの植物エキスが現代でも使用され続けているという点でその作用・効果の信頼性は高いと考えられます。 今後はますます機能性を高めた化粧品が増えると思いますし化粧品に求められる在り方も変わってくると考えられますがその過程で植物エキスの役割が見直され比重が大きくなっていくのかもしれません。
– 化粧品成分オンライン 引用文 –https://cosmetic-ingredients.org/ 参考になりますね。こんな意見もあるからこそどんな意見も〈その人の捉え方次第〉となるわけです。
はじめての方へ化粧品成分の読み方 化粧品の成分表示には当然ながらルールがありそれは以下の4つになります。 ———-*———- 1、すべての成分を記載する2、配合量が多い順番に記載する3、 配合量が1%以下の成分は、記載順序が自由である4、香料の成分は複数の成分をまとめて香料と表示してもよい ∗1 着色料は配合量に関係なく末尾に記載する ∗2 医薬部外品は配合量に関係なく強調したい有効成分を先に記載することができる ———-*———- 成分の配合量に関しては基本的には1%以上か1%以下かで判断しますが1%以下の目安としては ———-*———- -配合量1%以下の可能性が高い成分 – 植物エキス類、ヒアルロン酸Na類コラーゲン類、防腐剤、増粘剤酸化防止剤、キレート剤 ———-*———- これらの成分は1%未満でも十分な効果を発揮するものが多いため全成分表示の中でこれらの位置が1%以下の目安となります。 – 化粧品成分オンライン –
ほらね、みんな意見はそれぞれ! 何を信じるかは、あなた次第。 〈1%以下の植物エキスに効果がない〉と思うならばオーガニックコスメを使うよりも バリッバリの石油系化粧品を使うことになりますが それって本当に心から幸せになれる化粧品なのかどうか科学的根拠よりも大切なことにも視野を向けて いろんな意見を大切にしてほしいものですね。
———-*———-こちらから誰でも直接私宛に
ご相談・ご予約・ご注文のLINEが可能です
どんな事でもご相談くださいね

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