私が一緒に居たい、と思えた人は
 
精神安定剤のような人でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
18歳で結婚した私は
ちゃんと恋をしたことなかったんだ。
 
ちゃんと愛したこともなかったんだ。
 
 
知らぬ間に母親になっていたから
そんな浮かれた気持ちは
10代のうちに置いてきてしまった。
 
 
 
 
 
 
 
 
好きとか、愛してるとか
そんな言葉ってあんまりリアルじゃなかったよ。
 
形に見えないものを
あんまり信じてなかったのかも。
 
 
 
 
例えば
 
辛いの日夜は会いたかったり
頭を撫でて欲しかったり
いろんな感情が「好き」に繋がってて
同じ意味を持ってることは
 
大人になってから知ったよ。
 
 
それは言葉だけでは伝わらないって
この歳になって始めて知った恋愛の魔法。
 
 
 
たくさんの元気をくれる。
たくさんの勇気をくれる。
 
 
 
「人を好きになる」って
すごいことなんだなぁ、って
 
やっと、知ったんだよね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
毎日ご飯を作って
家であったかいお風呂を沸かして
帰りを待ってあげられる日々は
少ないかもしれないけど
 
 
いつも彼にたくさんの苦労を任せてしまって
妻らしいことなんて
 
この先も、もしかしたら
何一つ
まともには出来やしないのかもしれないけれど
 
 
 
 
 
 
それでも
 
 
 
 
 
料理を作るたびに
「ありがとう、お皿は洗うね」と褒めてくれるの。
 
 
洗濯物を干すたびに
「一緒にやろう」と手伝ってくれるの。
 
 
 
当たり前のことに、ありがとうと言ってくれる。
 
毎に小さな言葉のプレゼントをくれる。
 
言葉で伝えてくれるから
私は些細なことを認めてもらえる喜びに
満ち溢れていく。
 
 
 
 
 
 
 
 
高価な指輪とか
綺麗なロケーションなんて
何もいらない。
 
 
彼からは毎日、言葉のプレゼントをもらってる。
 
 
こんな些細な日々の中でも
たくさんの小さな幸せを与えてくれるから
 
それが私の中でいつの間にか欠け替えのない
「おっきな幸せ」になって
 
私を小さな挫折たちから
いつも支えてくれるのです。
 
 
 
 

 
 
 
どうしたら愛されるかなぁ、とか
考えてみたりするんだけど
 
やっぱりありのままの自分が
変わらないと
何も変わらないんだなぁ、と気付いたりする。
 
 
 
私は仕事と家事の両立を
頑張らないと決めています。
 
頑張り過ぎたら、空回りすることを知ったから。
 
 
その代わり
 
彼に理解してもらって
助け合って生きていこう、って。
私も助けられるところで支えていこう、って。
 
 
 
 
そんな彼は
時にお母さんみたいに
厳しくいろんなことを私にも教えてくれる。
 
喧嘩することもあるけれど
そんな人でも彼らしいからいいかな、と
思ったりする。
 

私のお気に入りの服を変だと言ったりするの。
 
私の顔をみて
もう少しおしとやかだったらなぁ、と
嫌味を言ったりするけれど
 
それも愛情に感じるよ。
 
 
 
 
 
全然似てない私たちだから
 
プラスとマイナスが引き合って
 
きっと一人でいるよりも
何倍も未来が豊かになって
どんな試練も、笑って乗り越えていけるんだと思う。
 
 
 
 
 
 
 
夫婦に正解なんてないね。
 
 
 
親子と違って私たちは一生、他人。
 
籍を入れても入れなくても
ずっと他人だからこそ
 
親子よりも大切な深い絆を作らなかったら
脆くも簡単に切れてしまうから。
 
 
 
たった一人で食べるご飯も
たった一人でする掃除も
今は物足りない。
 
 
 
彼と、そして、娘ちゃんが側にいてくれるから
 
毎日が何倍も楽しくなって
何倍も幸せにしてくれる。
 
ご飯が何倍も美味しくなる。
 
 
苦労の数だけ幸せは感じる。
辛いことがないよりも
きっと何倍も豊かになる。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いくつになっても、恋愛は楽しめるよ、大丈夫。
 
 
楽しまなきゃもったいないよ。
自分から掴みに行かないと
向こうからはやってこないよ。
 
 
私も彼に振り向いて欲しくて
たくさん努力したし
今も好きでいて欲しくて
たくさん努力しているよ。
 
 
ずっと愛されるためには、多少の努力も必要です。
 
 
そして、その努力を楽しむこと。
 
恋愛を本気で楽しめるようになった人は
すごく綺麗になっていく。
 
自己満足から抜け出して
ほんとうに愛されたと願うから。
 
 
 
 
たとえ80歳のおばあちゃんになっても
 
私たちは
手を繋いで歩ける二人でありたいと、思うんだ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ずっと彼の好きな女の子でいよう。
 
ずっと彼に愛される女の子でいよう。
 
 
 
いいじゃない。
 
愛されたいから綺麗になりたいとおもうのは
女の本能ですよ。
 
何もカッコ悪いことなんかじゃない。
素直な気持ちを受け入れて
」を磨こう。
 
 
 
 
また、恋をして
私は自分の選んだ人生が何倍も豊かになった。
 
 
子供がいても、お母さんでも
私たちはいつでも好きな人の前では
女の子に戻れると教えてもらった。
 
人生の価値観が変わった。
 
 
 
 
私はそんな出逢いを神様にもらったから
 
もう二度と
「ありがとう」が伝わらない恋にはしないように
いつもありがとう、大好きって
伝えていこうと思うんだ。
 
 
私は彼がいるから
辛い壁も乗り越えられた。
 
きっとこれからも乗り越えていく。
 
 
 
 
まるで精神安定剤のような人だから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
恋せよ乙女。
 
私たちは100歳のおばあちゃんになっても
心は女の子。
 
恋をしたって、いいのだ。